人間と生命 / 生物と環境
Humanity and Life / Life and Environment
平成19年度以前の授業科目:『人間と生命』
平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『人間と生命 / 生物と環境』
准教授・佐藤 征弥
2単位
木(3・4) 全(全)授業のタイプ
講義
授業の目的
環境問題を考慮せずには,これからの社会づくりはできません.そして個人の生活にもますます大きな影響を与えていくことは間違いなく,私達は環境のことをよく知る必要があります. 人間は自然環境に対して無限に搾取できると考えていました.しかし,近年になって大規模な環境破壊が,様々な形で人間に悪影響を及ぼすようになり,このような考えが幻想であることが明らかになりました.環境破壊をくいとめるためには,破壊の現状を正しく認識するとともに,環境のもつ価値を具体的に評価するシステムが必要です.また,このような流れを受けて,農林水産業や都市構造も変容を余儀なくされてきています.この講義では具体例を多く取り上げながら,環境保全,農業や食の問題,都市づくりについて考えていきます.
授業の概要
まず環境破壊の現状や対策について解説する.次に生物資源をどのように利用しているのか,利用するべきかについて解説する.最後により良い環境とは何か,そして目指すべき環境創造について考える.
キーワード
生態系,環境問題,農業問題,生物多様性
到達目標
1. | 環境の価値とは何かを具体的に理解する. |
授業の計画
1. | 環境問題の歴史 |
2. | 森林1 - 熱帯雨林の開発,山火事 |
3. | 森林2 - 森林の再生法,砂漠化対策 |
4. | 地球温暖化1 - 地球温暖化のメカニズム |
5. | 地球温暖化2 - 京都議定書による温室効果ガスの排出抑制 |
6. | 地球温暖化3 - ポスト京都議定書 |
7. | 生物多様性 |
8. | 農業問題1 - 食料危機,食用植物について |
9. | 農業問題2 - 品種改良技術(緑の革命,GM作物) |
10. | 医薬品 - 生物から発見された薬と作用 |
11. | 植物と文化 - 自然観の変遷と地域差 |
12. | 環境創造1 - 今後目指すべき環境とはどういうものか |
13. | 環境創造2 - ゴミ問題,車社会からの転換,コンパクトシティ |
14. | 環境創造3 - 自然景観と文化的景観 |
15. | 期末試験 |
16. | 総括授業 |
成績評価の方法
授業への取り組み状況(毎回課すミニッツペーパー)と期末試験(ノート,資料持ち込み可)により評価する.
再試験の有無
無
教科書
教科書は使用しない.参考書は,適宜紹介する.
WEBページ
連絡先
佐藤(088-656-7222, satoh@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 研究室に在室している時はいつでもOK.植物生理学研究室(総合科学部3号館3階北棟)