Ⅰ 大学の教育研究等の質の向上に関する目標 〜 大学の教育研究等の質の向上に関する目標を達成するためにとるべき措置

1 教育に関する目標 〜 教育に関する目標を達成するための措置

(1)教育内容及び教育の成果等に関する目標 〜 (1)教育内容及び教育の成果等に関する目標を達成するための措置

教養教育院を設置し,国際化や科学技術の進展等社会の激しい変化に対応できる統合された知の基盤が身につき,幅広い視野を持ち,俯瞰的に物事を捉え,高い倫理性に裏打ちされた的確な判断を下すことができる「21世紀型市民」を育成するため,学位授与方針(DP)に基づいた教養教育を実施する。
予測困難な時代において生涯学び続け,主体的に考える力を育成するため,課題探求能力を身につけさせる教育体制と教育環境の全学的かつ継続的な改善を行い,学生の学修成果の把握・評価を基礎とした教育の質保証を実施する。
大学院教育では,明確な学位授与方針(DP)の下,学際的知識の獲得,グローバル化等に対応した人材を育成するため,広範なコースワークなどを設定し専門の枠を越えた教育を行い,教育の質の保証に取り組む。
学士課程及び大学院教育では,各学部・教育部のミッションを達成するため,強み・特色・役割に基づいた教育を行う。

(2)教育の実施体制等に関する目標 〜 (2)教育の実施体制に関する目標を達成するための措置

学部,大学院において,学位授与方針(DP)に基づく人材を養成するため,教育実施体制を整備する。
教職協働を一層強化し,学生の積極的な参画を得て全学的な教育改革を行うため,学生の修学意欲を高め,教職員の教育意識を改善し,教育の質向上を目的とした教員の職能開発(FD: 教育内容及び方法改善のための組織的な研修及び研究)を実施する。

(3)学生への支援に関する目標 〜 (3)学生への支援に関する目標を達成するための措置

「徳島大学機能強化プラン」に基づく「学生目線を重視した学生支援」を実現するため,多様な学生の立場に立ち,学生の人間的成長を図り「自立・協働・創造」を養う教育支援,生活支援及び就職支援を実施する。

(4)入学者選抜に関する目標 〜 (4)入学者選抜に関する目標を達成するための措置

新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた改革を行うため,本学の教育方針を踏まえ入学者に求める能力及びその評価基準・方法を明確にした入学者受入方針(AP)に基づき,公正な入学者選抜を実施する。

2 研究に関する目標 〜 研究に関する目標を達成するための措置

(1)研究水準及び研究の成果等に関する目標 〜 (1)研究水準及び研究の成果等に関する目標を達成するための措置

学術の発展に貢献するため,ミッションを踏まえて,自由な発想を尊重した独創的な研究を推進し,国際的な存在感を高める研究を行う。
世界的に評価される研究の実践とその成果を発信するため,国際的な研究拠点を形成する。
イノベーションを導く社会的要請の強い課題を研究力で解決するため,産学官連携を通じて大学の知の活用を推進し,大学発ベンチャーの育成支援や株式会社テクノネットワーク四国(四国TLO)との連携によるイノベーション創出など研究成果を社会に還元する。

(2)研究実施体制等の整備に関する目標 〜 (2)研究実施体制等の整備に関する目標を達成するための措置

本学の部局を越えた学際的な研究を推進するため,研究支援の充実,研究環境の整備,他大学や他研究機関との連携体制を構築する。
医歯薬学を中心とした,生命科学工学の分野で世界的な研究を推進するため,研究環境の整備を行い,外部資金及び知的財産獲得支援等多様な研究支援を行う。
研究の質の向上等を図るため,研究評価に基づく学内資源(教員ポスト,研究費,研究スペース等)の重点的な配分を行うとともに,若手研究者に対する支援及び研究に関するFDを実施する。

3 社会との連携や社会貢献及び地域を志向した教育・研究に関する目標 〜 社会との連携や社会貢献及び地域を志向した教育・研究に関する目標を達成するための措置

地域振興を促進するため,地域創生に資する資源の掘り起こしと地域のニーズに応じた人材養成を行う。
地域活性化の中核拠点としての責務を果たすため,地域課題の解決に取り組む。
地域の要望に応えるため,地域社会においてニーズの高い生涯学習,社会人の学び直しを推進する。
若年層人口の東京一局集中を解消するため,「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COCプラス)」により地域の高等教育機関や自治体,企業等と協働して事業に取り組み,事業責任大学として地域の雇用創出や地元定着率を向上させる。

4 その他の目標 〜 その他の目標を達成するための措置

(1)グローバル化に関する目標 〜 (1)グローバル化に関する目標を達成するための措置

世界で活躍できるグローバルリーダーを養成するとともに,グローバルな視点を持った地域活性化を担う人材を育成する。

(2)附属病院に関する目標 〜 (2)附属病院に関する目標を達成するための措置

地域の中核病院として,高度で質の高い医療を提供するため,チーム医療の充実及び低侵襲医療の開発・導入を行う。
高度な専門的知識・技能を持ち,高い倫理観を備えた良質な医療人を育成するため,教育体制を構築する。
先進的医学・歯学研究を推進するため,臨床研究・治験を推進し,先進的な医療技術を開発,導入する。
社会に開かれた病院として地域貢献を行うため,地域の医療需要を踏まえた地域医療機関との連携を充実し,共同研究を推進する。
安定した病院経営を行うため,管理運営体制及び財務内容の継続的な改善に取り組む。
患者の視点に立った全人的な医療が提供できるよう,患者サービス及び診療環境を向上させ,施設,設備を整備し,効率的に活用する。
院内の国際化を推進するため,国際的に通用する医療人を育成し,海外への医療支援を行うとともに,海外へ医療情報を発信する。

Ⅱ 業務運営の改善及び効率化に関する目標 〜 業務運営の改善及び効率化に関する目標を達成するためにとるべき措置

1 組織運営の改善に関する目標 〜 組織運営の改善に関する目標を達成するための措置

本学の強みや特色を伸ばし,教育,研究及び社会貢献機能を最大限発揮させるため,学長のリーダーシップの下,戦略的な大学運営を行う。
本学の教育,研究及び社会貢献等の機能強化を図るため,学長のリーダーシップによる重点経費等を確保し,事業支援を強化する。
大学の理念・目標「国立大学法人徳島大学は,自主と自律の精神に基づき,真理の探究と知の創造に努め,卓越した学術及び文化を継承し,世界に開かれた大学として,豊かで健全な未来社会の実現に貢献する。」を達成するため,優秀な教職員を確保する。
本学の教育,研究及び社会貢献等の機能強化に向け,教職員の意識向上を図り,大学人を育成する。
同窓会を強力な大学サポーター組織と位置付け,強固な大学運営基盤を整備するため,同窓会組織との連携を強化する。

2 教育研究組織の見直しに関する目標 〜 教育研究組織の見直しに関する目標を達成するための措置

教育研究の進展,社会や時代の要請を踏まえ,本学が有する個性,強みを活かして,産業競争力を強化する人材育成を行うため,教育研究組織の新設及び改組等を行う。

3 事務等の効率化・合理化に関する目標 〜 事務等の効率化・合理化に関する目標を達成するための措置

モチベーションの高い事務機能の一層の向上を図るとともに,企業的経営センスを取り入れた事務機能の効率化・合理化を行う。

Ⅲ 財務内容の改善に関する目標 〜 財務内容の改善に関する目標を達成するためにとるべき措置

1 外部研究資金,寄附金その他の自己収入の増加に関する目標 〜 外部研究資金,寄附金その他の自己収入の増加に関する目標を達成するための措置

大学の財政基盤充実のため,積極的な外部資金の獲得,その他自己収入の確保を目指す。

2 経費の抑制に関する目標 〜 経費の抑制に関する目標を達成するための措置

本学の強みや特色を伸長させるため,教職員の配置を見直し,人件費の適正化を図る。
人件費以外の経費を削減するため,継続的に実施している経費節減の取り組みを検証するとともに,更なる経費節減とエネルギー削減に関する取り組みを行う。

3 資産の運用管理の改善に関する目標 〜 資産の運用管理の改善に関する目標を達成するための措置

現有資産の利用状況,実態等を把握して,資産の有効活用及び効率的な運用を行う。

Ⅳ 自己点検・評価及び当該状況に係る情報の提供に関する目標 〜 自己点検・評価及び当該状況に係る情報の提供に関する目標を達成するためにとるべき措置

1 評価の充実に関する目標 〜 評価の充実に関する目標を達成するための措置

PDCAサイクルが機能する大学評価を実施するとともに,評価業務の効率化を行う。

2 情報公開や情報発信等の推進に関する目標 〜 情報公開や情報発信等の推進に関する目標を達成するための措置

本学の活動や果たしている機能等を広く社会に公開するため,大学情報を積極的に発信する。
大学情報ガバナンス体制の維持,情報基盤及び情報システム整備などの情報化施策の推進,学内情報化及び情報サービスの向上を目指すと共に,情報管理の徹底を図るため,情報セキュリティ体制の確立,情報セキュリティの教育プログラムを整備するなど情報セキュリティを高める。

Ⅴ その他業務運営に関する重要目標 〜 その他業務運営に関する重要目標を達成するためにとるべき措置

1 施設設備の整備・活用等に関する目標 〜 施設設備の整備・活用等に関する目標を達成するための措置

徳島大学機能強化プランに即したキャンパスマスタープランを基に,教育研究や地域貢献等に資する施設及び環境整備を計画的に実施する。
教育研究やグローバル人材育成のため,既存スペースの見直しを行うことにより共用スペースの拡充を進める。

2 安全管理に関する目標 〜 安全管理に関する目標を達成するための措置

より安全・安心な教育研究環境を実現するため,衛生管理者の資格取得推進,安全衛生研修の実施など安全衛生管理体制を強化する。
リスク発生要因を把握し,リスクの回避・低減及びリスク発生時に適切に対応するため,リスクマネジメント体制等を整備する。

3 法令遵守に関する目標 〜 法令遵守に関する目標を達成するための措置

大学が社会的使命を果たしつつ,その活動を適正かつ持続的に行っていくため,学内規則を含めた関係法令等を遵守し,妥当性を確保する。
監事が,財務や会計だけでなく,大学ガバナンス体制等についても監査できるよう,監事機能の強化及び監事サポート体制の強化を行う。