| 2006年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 |
| EDB |
| 生活と社会 / Living and Society |
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| 近代合理主義の光と影 |
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[旧カリキュラム] 授業科目名: 社会学
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| 教授・吉田 浩 2単位 後期 火(1・2) 全(全) |
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| 授業の目的 |
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| 有名な社会学者ウェーバーは前近代から近代へと進展する歴史過程を,魔術という非合理的要素からの決定的解放としての合理化として捉える.と同時に彼は合理化過程完結後の近代社会も分析し,その基本的特徴を近代社会は形式的には合理的だが実質的には非合理的である点に求めるのである.即ち形式合理性と実質合理性が乖離し,形式合理性が一面的に肥大化する点に近代合理主義の悲劇的病理があると指摘するのである.しかし私はウェーバーのこの合理主義論には重大な疑問を抱くものであって,彼の合理化,合理主義論を批判的に検討しつつ,より展望があり説得力のある近代合理主義概念をヘーゲル,マルクスに依拠して提起していくことを本講義の目的とする. |
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| 授業の概要 |
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| ウェーバーの形式合理性概念,実質合理性概念の問題点を批判的に検討しつつ,それとの対照において,ヘーゲル,マルクスの弁証法的真理観を明らかとし,そこにより高次の,より強靭な合理主義概念を求めていく. |
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| キーワード |
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| 近代合理主義,形式合理性,実質合理性,弁証法,理性 |
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| 先行科目 |
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| 生活と社会 |
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| 関連科目 |
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| 生活と社会 |
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| 到達目標 |
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| 近代合理主義といっても二類の合理主義があるのであって,強靭な科学論を基礎としないとそれは悲劇的結論にいたりつくことを明らかとする. |
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| 授業の計画 |
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| 1. | ウェーバーにおける「形式合理性」と「実質合理性」との二律背反関係について |
| 2. | 同上 |
| 3. | 合理化過程の完結後における実質非合理的という事態の出現という主張の背理 |
| 4. | 同上 |
| 5. | ウェーバーにおける形式合理性概念の問題点 |
| 6. | 同上 |
| 7. | ウェーバーにおける実質合理性概念の問題点 |
| 8. | 同上 |
| 9. | 弁証法的真理観とその合理性概念 |
| 10. | 同上 |
| 11. | 形式と本質,形式と質料,形式と内容 |
| 12. | 同上 |
| 13. | 同上 |
| 14. | 同上 |
| 15. | 試験 |
| 16. | 総括授業 |
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| 教科書 |
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| この側面に関する私の論文をコピーして渡す |
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| 参考資料 |
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| 吉田浩著『ウェーバーとヘーゲル,マルクス』(文理閣)を購入して読んでおいてもらえれば幸いである |
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| 成績評価の方法 |
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| 学期末試験,小レポートで総合的に評価する.学期末試験(60%),小レポート(40%) |
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| WEBページ |
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| →コンテンツサーバ (EDB/CMS) |
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| 連絡先 |
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吉田(088-656-7198, yoshida@ias.tokushima-u.ac.jp) オフィスアワー:
毎週火曜日 12時∼13時 吉田浩研究室(総合科学部1号館南棟2階) |
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| 受講者へのメッセージ |
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| 社会学のみならず社会科学の基礎,根本の習得に意欲をもつ学生を希望する.つねに予習·復習を繰り返していけば,必ず新しい視野が開けていくものと思う. |