2006年度 徳島大学 共通教育 教養科目群
EDB
自然と技術 / Science and Technology
科学技術と人間
教授・石田 三千雄, 助教授・山口 裕之, 金西 計英 2単位 後期 月(1・2) 工(知)
科学技術は,今日の社会の基盤を形成し,われわれの生活になくてはならないものとなっている.しかし科学技術は自然や人間に対して破壊的な力を行使し,環境問題を始めとして多くの問題を引き起こしている.われわれは科学技術の歴史的な形成過程を振り返り,思想·宗教·自然観などとのつながりを再確認する.その上で,今日人間と自然との望ましい関係および科学技術を行使する社会のあり方を,人文科学と自然科学の両方の立場から考えることを目的とする.
今日の科学技術が歴史的にどのように形成されてきたのか,またそれはどのような自然観に支えられていたのかをまず考察する.自然観の宗教的背景と日本の科学技術受容の問題点を明らかにし,今後の科学技術の推進の仕方を考える.次に自然災害の防止や予知に今日の科学技術はどのような役割を果たしているか,また環境を保全するにはどうしたらよいのかを考える.最後に科学技術によって生み出された情報化社会の仕組みを明らかにし,情報社会に生きる人間のあり方を概説する.
科学技術,科学史,科学論,自然観
人間と生命生活と社会歴史と文化
科学技術の歴史的形成過程や思想的背景を理解でき,科学技術が現代社会の中で実際にどのように使われ,またどのような役割を果たしているかを自ら考え,文章で表現することができる.
1.近代科学の成立-ガリレイ裁判(山口) (なお,初回は全体のイントロダクションも行う)
2.近代科学の成立-ガリレイからニュートンへ(山口)
3.啓蒙主義と聖俗革命-自然法則の必然性と神の全能性との矛盾(山口)
4.近代大学制度と現代科学の成立-scientistの出現(山口)
5.近代西欧文化の所産としての科学技術(石田)
6.科学技術の基礎にある自然観(石田)
7.日本の自然観(石田)
8.新たな自然観の可能性と公共のための科学技術(石田)
9.未定
10.未定
11.未定
12.情報科学の歩み (金西計英)
13.情報化社会の構造
14.情報化社会の展望
15.終わりに
16.総括授業
使用しない.講義の中で適宜,資料を配付し,参考書等を紹介する.
レポート,授業への取り組みなどにより総合的に評価する.
→コンテンツサーバ (EDB/CMS)
石田(2328, 088-656-7147, mishida@ias.tokushima-u.ac.jp)
 オフィスアワー: 金曜 14∼15時 石田研究室(総合科学部1号館3階)
山口(総合科学部1号館南棟2F, 088-656-7615, yamaguti@ias.tokushima-u.ac.jp)
 オフィスアワー: 水曜15:00∼16:00(山口研究室,総科1号館2F)
金西(院生棟506, 088-656-7285, marukin@cue.tokushima-u.ac.jp)
科学技術が自然や現代社会にどのような影響を与えているのかを考えるきっかけにしてください.質問等はメールでも受け付けます.担当者未定により,以下の計画の部分は未定の部分があります.変更になる場合は,掲示等で知らせます.
一部担当者未定のため,計画の変更の可能性があります.