2007年度 総合科学部 自然システム学科 生命·環境コース 学部課程 — 2年(後期) |
EDB |
発生学 / Developmental Biology |
教授・真壁 和裕 2単位 |
授業の目的 |
動物の初期発生において体軸が形成され,胚をつくる個々の細胞がお互いに異なったものに分化し,体軸に沿って秩序正しく個体ができていく際に見られる代表的な現象を取り上げて,動物のさまざまな体とその形が作り上げられる過程の基本的な概念とその進化的側面を理解することを主な目的とする.さらに発生生物学が社会に与えるインパクトや貢献などについても考える. |
授業の概要 |
多細胞動物の系統関係を念頭におきながら,後生動物全般でどのような発生メカニズムが使われることによって,たったひとつの細胞である受精卵が個体となっていくのかについて,さまざまな動物の胚に見られるさまざまな現象を例に取りながら,単細胞である卵から秩序だった多細胞の個体ができる基本的なしくみを学んでいく. |
キーワード |
発生分化,細胞分化,遺伝子発現,進化 |
先行科目 |
比較生理生化学,分子遺伝学,生命機能実験I |
関連科目 |
分子生物学,細胞制御学,代謝異常学 |
受講者へのメッセージ |
講義プリントは当日の出席者にしか配りません(遅刻欠席しないこと).講義は集中して聴いていないと到底理解できませんし(喋ったり寝たりしないこと),内容は一度聴いたくらいで完全に理解し覚えることは困難です(自らも学び復習をすること). |
到達目標 |
基礎的な発生生物学上の概念を理解し,細胞レベル(ときには分子レベル)で発生現象を他人に説明できるようになること. |
授業の計画 |
1. | 予定される主な講義内容は以下の通り. |
2. | · 個体発生と系統発生とモデル生物 |
3. | · 実験発生学と基本概念 |
4. | · 細胞が違っていくしくみ1-5 |
5. | · 体軸の形成 |
6. | ·肢形成 |
7. | · 進化と発生 |
8. | · ゲノムと発生 |
9. | · クローン技術 |
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成績評価の方法 |
学期末の試験の成績のみ |
対象学生 |
他学科,他学部学生も履修可能 |
教科書 |
教科書は指定せずに,毎回プリントを配布する.,参考書 「新しい発生生物学」講談社ブルーバックス(940円),参考書「ウィルト 発生生物学」東京化学同人(5,200円),参考書「発生遺伝学」東京大学出版会(3,400円) |
WEBページ |
→コンテンツサーバ (EDB/CMS) |
連絡先 |
真壁(N3220, 088-656-7269, ) オフィスアワー:
特別に設定せず発展的な質問などは随時受け付けます.ただし講義内容そのものについての単純な質問は可能な限り講義内の質疑応答の際にしてください. |
備考 |
研究室は総合科学部1号館北棟2階 |