2008年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(後期)

生活と社会 / 地球環境問題

Living and Society / Global Environmental Problems

平成19年度以前の授業科目:『生活と社会 / 地球環境問題』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『地理学 / 地球環境問題』

准教授・豊田 哲也

2単位

 木(3・4) 全(全)

授業の目的

21世紀に生きる人類にとって地球環境問題は差し迫った課題である.増え続ける人口,伸び悩む食糧生産,枯渇する資源,加速化する環境破壊.今日の日本に住む私たちは豊かで快適な生活に恵まれているが,それが莫大な輸入資源の消費によって支えられていること,同じ地球上には貧困や飢餓に生命をすら脅かされている多くの人々がいることを忘れてはならない.授業では人口,食糧,資源,環境といったキーワードを地域の視点からとらえ,問題の本質を問いかけることを目的とする.

授業の概要

授業では原則として毎週1つのテーマを取り上げ,ビデオ視聴などなるだけ豊富なデータを示しながら解説をおこなう.各人が事実を正確に認識し,自ら考えを深める手がかりにしてほしい.なお,授業に関連する情報の提供やレポートの提出は下記ウェッブページ上でおこなう.

キーワード

地理学,地球環境,人口問題,食糧危機,南北問題,資源とエネルギー

受講者へのメッセージ

高校での授業や受験科目で地理を履修·選択したかどうかは受講の必要条件ではない.この授業の単位は,教員免許取得(中学校・社会,高校・地歴)のための「教科に関する科目」に算入できる.なお,平成18年度までに開講した授業題目『地域と人間(地球環境問題)』を受講した者は履修できない.

到達目標

1.地球環境問題についての関心を高め,基礎的な知識を身につけた上で,自分で探した資料をもとに考察をおこない,意見を論理的な文章にまとめることができる.

授業の計画

1.人口問題とはなにか
2.マルサスの人口論
3.人口抑制政策の試み
4.発展途上国の都市問題
5.日本の人口問題
6.飢餓と低開発の構造
7.食糧問題と緑の革命
8.食糧生産の現状と問題
9.日本の食糧需給
10.破壊される熱帯林
11.有限な資源と成長の限界
12.日本のエネルギー需給
13.広がる酸性雨被害
14.進む地球温暖化
15.持続可能な文明と社会
16.授業の総括

成績評価の方法

5回に分けて小レポートを課すほか,授業へ取り組み状況をもとに総合的に評価する.

再試験の有無

教科書

石弘之著 『地球環境報告』 岩波新書 1988年 819円

西川潤著 『世界経済入門·第3版』 岩波新書 2004年 819円

このほか参照する図表等を各回プリントして配布する.

参考書

関連する図書を毎回授業で紹介する.

連絡先

豊田(2329, 088-656-7154, toyoda@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 毎週 木曜日12時∼13時 豊田研究室(総合科学部1号館3階)

備考

授業の1∼6回目は,大学開放実践センターの公開授業として受講可能.