レジャーマーケティング論
准教授・長積 仁
2単位
目的
「ヒマ」と「カネ」は,もはや持て余す時代ではなくなった⋯.目移りする「こころ」を満たすことに時間と金,そしてエネルギーを投資する人々.そして,それに見合うだけの「夢」を提案するビジネス.人々のニーズが「もの」から「こころ」へと移り変わり,レジャーは人々が充実し,潤いのある生活を送るためには欠かすことのできないものとなった.それにともない,我が国のレジャー産業は80兆円という市場規模にまで成長し,飛躍的な発展を遂げた.このクラスでは,現在脚光を浴びている業界の具体例を取り上げ,人間の消費行動とビジネスサイドの戦略的課題についての理解を深めることを目的とする.
概要
レジャーマーケティングの基本的な考え方と消費者行動に対する理解を深め,それらをビジネス戦略や政策に反映させるための基礎知識を身につける.
キーワード
レジャー産業,余暇,消費者行動,マーケティング戦略,企業戦略
関連科目
注意
毎回,授業終了時に授業内容に関する意見·感想·批判などの感想文(200字程度)を提出してもらう.
目標
1. | レジャーマーケティングに関する基礎知識を体系的に身につけるとともに,ビジネス戦略の指針について自らが策定できる能力を身につける. |
計画
1. | ガイダンス |
2. | レジャー産業の発展と動向 |
3. | 進化するレジャー産業 |
4. | 苦境と転機を迎えたチンジャラビジネス1 |
5. | 苦境と転機を迎えたチンジャラビジネス2 |
6. | 流行(はやり)なのにゼロ成長時代のトラベルビジネス1 |
7. | 流行(はやり)なのにゼロ成長時代のトラベルビジネス2 |
8. | 「夢と非日常空間を売る」テーマパークと「遊びの百貨店」遊園地 |
9. | TDLに学ぶサービスマネジメントと組織文化 |
10. | ヒット商品に見る消費トレンドとレジャービジネスの可能性 |
11. | 消費者心理を解読する |
12. | ブームの社会現象と流行の心理 |
13. | まちづくりの担い手となるボランティアのマネジメント |
14. | 世界を動かすスポーツマーケティング1 |
15. | 世界を動かすスポーツマーケティング2 |
16. | 試験 |
評価
評価は,「出席状況」「レポート及び論述試験」,そして「授業への参加意欲」の3つによって行う.当然ながら,出席日数が不足する学生は,単位認定の対象外とする.また授業への参加意欲は,授業中の積極的な質問や発言(コメント)のことを意味し,授業への貢献度として評価に加味する.
再評価
なし
教科書
参考書:原田宗彦編著「改訂版スポーツ産業論入門」杏林書院(2003) その他,資料を適宜配布する.