2008年度 総合科学部 自然システム学科 物質·環境コース 学部課程 — 2年(後期)

地球表層構造形成論I

教授・村田 明広

2単位

目的

地球科学分野のうち,構造地質学の基礎的な事項に関する授業を行う.地層や火成岩は,堆積あるいは貫入した後,様々な変形を受け,褶曲,断層,面構造・線構造などの地質構造を作る.このような地質構造を把握しそれが形成された地質環境について知る方法を学ぶ.

概要

地質構造の形成

キーワード

地質構造,断層,褶曲,面構造,活断層,地震

注意

液晶プロジェクターを使って授業を行う.「地球表層構造形成論 I 資料+ノート」を購入してください.遅刻しないこと.積極的な受講態度で臨んでください.

目標

1.断層,褶曲などの地質構造を,記載し分類することができるようになる.

計画

1.整合,不整合,断層,貫入
2.断層の分類(正断層,逆断層,衝上断層,横ずれ断層など)
3.断層と応力(モールの応力円)
4.断層岩と断層地形
5.節理と裂か
6.褶曲の分類
7.褶曲のメカニズム
8.褶曲軸のプランジと地質図
9.変形により形成される面構造と線構造
10.ブーダンと膨縮構造,岩脈,砕屑岩脈
11.南海地震の再来
12.1995年兵庫県南部地震と野島断層
13.徳島県下の中央構造線活断層系
14.定期試験

評価

受講の積極性および小テストによる平常点と,期末試験の結果を総合して評価を行う.

再評価

行う

教科書

地球表層構造形成論 I 資料+ノート

参考資料

狩野謙一·村田明広,「構造地質学」,朝倉書店,1998年

狩野謙一·村田明広,「構造地質学CD-ROMカラー写真集」,朝倉書店,2000年

連絡先

村田(総合科学部3号館2S03, 088-656-7242, murata@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日12時00分∼13時00分