2008年度 工学部 化学応用工学科 昼間コース — [選択必修(B)] 2年(後期)

化学装置工学

Chemical Plant Design

講師・村井 啓一郎

2単位

目的

固体物質の物理的・化学的性質理解させ,その手助けとなる状態図(相図)の見方を習得させる.また,固体工業材料の弾性・応力・ひずみなどの力学的性質を理解させ,その材料からなる構造物や機械要素について,適切な強度設計を行うための基礎を習得させる.

概要

固体結晶の構造やその構造評価を概説した材料科学に引き続き,その固体結晶やアモルファス材料・薄膜材料の特性や状態図の見方を述べる.また,化学装置設計・材料設計の基礎となり,種々の外力の作用する固体を扱う応用力学の一分野である材料力学について概説する.

キーワード

相図,化学量論,固溶体,材料力学,外力

関連科目

材料物性

要件

材料科学を履修していることが望ましい.

目標

1.固体物質の物理的・化学的性質の基礎を理解し,状態図の読み取り方を習得する
2.外力に伴う材料力学の基礎を習得する

計画

1.材料科学概論 (結晶学)
2.材料科学概論 (X線回折法)
3.結晶の格子欠陥と不定比性 (1)
4.結晶の格子欠陥と不定比性 (2)
5.固溶体
6.相図の解釈 (1)
7.相図の解釈 (2)
8.中間試験
9.応力の概念と性質
10.ひずみの概念と性質
11.強度設計概論 (1)
12.強度設計概論 (2)
13.垂直はり (せん断力と曲げモーメント)
14.垂直はり (断面2次モーメント)
15.はりの変形
16.期末試験

評価

中間試験(40%)と期末試験(40%)及び授業への取り組み状況(20%)により評価する.

JABEE関連

本学科学習・教育目標(A:○),(B:◎)に対応する.

対象学生

開講コースと同学科の夜間主コース学生も履修可能

教科書

チュートリアル化学シリーズ1 固体化学の基礎 S.E.Dann著 田中勝久訳 化学同人 ISBN:4-7598-1001-3

参考資料

麻蒔立男 著 「トコトンやさしい薄膜の本」 日刊工業新聞社 ISBN 4-526-04999-9

連絡先

村井(機械棟305, 088-656-7424, murai@chem.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

教科書は「材料科学」で用いたものを使用する.