2008年度 工学部 化学応用工学科 昼間コース — [必修] 1年(後期)

基礎無機化学

Basic Inorganic Chemistry

准教授・安澤 幹人, 准教授・森賀 俊広

2単位

目的

化学の基礎学力をつけさせるために,無機化学の基礎を十分に理解させる.

概要

無機物質の構造及び性質を理解させるために,原子及び分子の構造,化学結合性,反応性を中心に易しく講義する.時間が許せば,予備日にこの講義で履修した内容に関連したトピックスについてのプレゼンテーション演習を行う.

キーワード

量子数,パウリの排他原理,電気陰性度,混成軌道,結合性軌道

関連科目

無機化学

目標

1.元素の性質の周期性について理解する.
2.酸素·二酸化炭素やメタンなど簡単な化合物の分子構造·電子構造を理解する.
3.共有結合·イオン結合·金属結合の成り立ち·相違点について理解する.

計画

1.序論,ボーアの水素原子模型(text pp.1-2)
2.量子数と軌道(text pp.2-10)
3.遮蔽と貫入(text pp.10-16)
4.パウリの原理とフントの規則(text pp.16-20)
5.イオン化エネルギー,電子親和力(text pp.21-28)
6.電気陰性度,酸化数と原子価(text pp.28-42)
7.原子半径とイオン半径,結合エネルギー(text pp.42-54)
8.原子価結合法の基本的な考え方,混成軌道(text pp.58-65)
9.原子価殻電子対反発則 (text pp.72-75)
10.極限構造式と共鳴(pp.56-58)
11.原子価結合法によるCOおよびCO2分子の解釈(text pp.65-66)
12.分子軌道法の基本的な考え方(text pp.81-84)
13.等核二原子分子の分子軌道(text pp.84-88)
14.異核二原子分子の分子軌道(text pp.88-92)
15.最近のトピックス
16.最終試験

評価

基本的には最終試験の成績により評価し,授業への取り組み状況·レポートの提出状況·小テスト・プレゼンテーション等を加味する.最終試験とその他の項目との成績に対する割合は6:4とする.

JABEE関連

本学科学習・教育目標(A:○),(B:◎)に対応する.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

三吉克彦著「はじめて学ぶ大学の無機化学」化学同人

参考資料

コットン·ウィルキンソン·ガウス著,中原訳「基礎無機化学」培風館

連絡先

安澤(化512, 088-656-7421, mik@chem.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日 16:30∼17:30
森賀(M603, 088-656-7423, moriga@chem.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 前期は月曜日16:30から17:30,後期は木曜日16:30から17:30

備考

1.2クラスに分け,並立授業を行う.1年A:安澤准教授,1年B:森賀准教授
2.教科書の章が終了する度に,講義の最後に小テストあるいはレポートを課し平常点に加算する.