2008年度 工学部 建設工学科 昼間コース — [選択必修(B)] 3年(後期)

鋼構造

Steel Structures

教授・成行 義文

2単位

目的

コンクリートとともに現代における土木·建築分野の代表的な建設材料である「鋼(こう)」を用いた構造物の設計·製作·施工等に関する基礎知識を修得させる.

概要

鋼構造物を構成する鋼材の諸特性ならびにそれらの接合方法について講述するとともに,代表的な鋼構造物である鋼橋の桁の設計に関する基礎知識について解説する.

キーワード

鋼,溶接,高力ボルト

要件

「構造の力学1及び演習」,「構造の力学2及び演習」,「構造の力学3 及び演習」ならびに「もの作り創造材料学」を履修しておくこと.

注意

レポートの提出期限は厳守のこと.

目標

1.鋼構造物の特徴ならびに構造用鋼材の力学的性質に関する基礎知識を修得する.
2.構造用鋼材の接合方法ならびに鋼桁·合成桁に関する基礎知識を修得する.

計画

1.ガイダンス·SI単位系(pp.v-vi)
2.鋼構造の変遷と現状(pp.1-12)
3.構造物の要件と鋼構造の特徴(pp.13-22)
4.鋼構造物のライフサイクル1(pp.22-23)/レポート1-1
5.鋼構造物のライフサイクル2(pp.23-26)/維持管理/レポート1-2
6.構造用鋼材(pp.27-33)
7.鋼材の力学的性質1(pp.33-36)/レポート1-3
8.鋼材の力学的性質2(pp.36-41)
9.鋼材の腐食とその対策/設計強度と鋼種の選定(pp.41-48)
10.中間試験
11.溶接接合1(pp.49-55)
12.溶接接合2(pp.55-59,66)
13.高力ボルト接合(pp.67-75)/レポート2-1
14.鋼桁の構成(pp.149-154)
15.合成桁の原理/(pp.210-215)レポート2-2
16.期末試験

評価

到達目標1の達成度を,レポート(1-1,1-2,1-3)と中間試験の割合を3:7として算出される評点により評価し,評点≧60%を当目標のクリア条件とする.到達目標2の達成度を,レポート(2-1,2-2)と期末試験の割合を3:7として算出される評点により評価し,評点≧60%を当目標のクリア条件とする.両到達目標をクリアした場合を合格とし,成績は到達目標1および2に対する評点の重みをそれぞれ60%および40%として算出する.

JABEE合格

【評価】と同一である.

JABEE関連

本科目は本学科の教育目標の3(3)に,100%対応する.

対象学生

他学科,他学部学生も履修可能

教科書

伊藤学著「鋼構造学」コロナ社

参考資料

菊地洋一·近藤明雅著「橋梁工学」オーム社

菊地洋一·近藤明雅著「橋梁設計例」オーム社

土木学会関西支部編 渡邊英一他著「橋のなんでも小事典(丸木橋から明石大橋まで)」講談社

連絡先

成行(A510, 088-656-7326, nariyuki@ce.tokushima-u.ac.jp)
オフィスアワー: 月曜日10·11校時

備考

必要に応じて適宜関連するプリントを配付する.