2008年度 工学部 知能情報工学科 昼間コース — [選択] 3年(前期)

人工知能2

Artificial Intelligence 2

教授・小野 典彦

2単位

目的

知能システムの実現は容易ではなく,人間を凌駕するような知能を実現できた人工知能の応用領域はかぎられている. 本講義では,知能を計算機上に実現することがいかに困難な作業であるのかを種々の視点から浮き彫りにすると共に,それを克服することを目指して展開されている最近の人工知能技術を理解させることを目指す.

概要

現実的な知能システムを構築する上で有望な枠組みと考えられる種々の要素技術にに焦点を合わせ,それらの原理,応用および限界について解説する.

キーワード

人工知能,機械学習,最適化,強化学習,進化計算

先行科目

人工知能1

要件

人工知能1を受講していることが望ましい.

注意

本講義の理解には,人工知能に関する基礎知識が必要となる.

目標

1.知能システムのトップダウン的な構築の限界を理解する.
2.知能システムの創発的な構築のための要素技術の原理,応用方法および限界を理解する.

計画

1.知能システムの実現はなぜ難しいか?
2.知能システムの創発的設計
3.強化学習 I
4.強化学習 II
5.強化学習に基づく知能システムの設計 I
6.強化学習に基づく知能システムの設計 II
7.知能システムと関数近似 I
8.知能システムと関数近似 II
9.知能システムと関数近似 III
10.知能システムと関数近似 IV
11.進化計算による知能システムの設計 I
12.進化計算による知能システムの設計 II
13.進化計算による知能システムの設計 III
14.進化計算による知能システムの設計 IV
15.人工知能の最新の話題から

評価

受講姿勢,課題に対する取組み状況,小テストの成績等の平常点と期末レポートの成績を総合して行う.その比率は平常点40%,期末レポート60%である.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

特に指定しない.

参考資料

S. Russell, P. Norvig 著·古川康一監訳:エージェントアプローチ 人工知能,共立出版

連絡先

小野(D棟106, 088-656-7509, ono@is.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 金曜日 15:00∼17:30

備考

講義で使用するスライドの原稿等の資料は講義中に配布する.