2008年度 工学部 生物工学科 昼間コース — [必修] 3年(後期)

生物工学実験5

Experiments for Biological Science and Technology 5

教授・中村 嘉利, 助教・佐々木 千鶴

1単位

目的

微生物と酵素を用いたバイオマスの有効利用法の基礎を習得する.

概要

利活用するバイオマスの構成成分を理解し,酵素による糖化および微生物による発酵の実験を行い培養工学の基礎を学ぶ.さらに,基本的な実験を通じてバイオリファイナリーについての知識を深める.

キーワード

バイオマス,酵素糖化,発酵

要件

微生物学1.2およびバイオリアクター工学を受講していることが望ましい.

注意

あらかじめテキストをよく読み, 予習をしっかり行って,実験を開始すること.実験を安全に行うため「安全マニュアル」徳島大学工学部編,「実験を安全に行うために」,「続実験を安全に行うために」化学同人を一読しておくこと.

目標

1.微生物および酵素の基本的な取り扱いおよび培養工学実験の基礎を身につけ,実験結果の解析方法および考察の仕方を習得する.
2.課題の発表を通じて,プレゼンテーション能力を養う.

計画

1.オリエンテーション
2.木質,草本系バイオマスの主成分分析
3.酵素活性測定
4.セルロースやデンプンの酵素糖化実験,レポート1 (到達目標全ての一部評価)
5.糖化率の算出,還元糖量の定量
6.微生物による発酵実験,レポート2 (到達目標全ての一部評価)
7.期末試験 (プレゼンテーション,到達目標全ての一部評価)

評価

出席率80%以上で,到達目標1,2項目が各々60%以上達成されている場合をもって合格とする.達成度は目標1,2ともレポート(50%)およびプレゼンテーション(50%)で評価し,出席点は加えない.

JABEE合格

成績評価と同じ.

JABEE関連

本学科教育目標(C),(D)に対応する.

対象学生

開講コースと同学科の夜間主コース学生も履修可能

教科書

小冊子「生物工学実験5」

参考資料

徳島大学工学部編 「安全マニュアル」

化学同人編集部編 「実験を安全に行うために」

化学同人編集部編 「続実験を安全に行うために」

日本生物工学会編 「生物工学実験書」 培風館

連絡先

佐々木(M棟714, 088-656-7532, csasaki@bio.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 水曜日16:20∼17:50

備考

原則として再試験は実施しない.