2008年度 工学部 電気電子工学科 昼間コース — [選択] 4年(前期)

電子回路設計演習

Electronic Circuit Design

教授・橋爪 正樹

1単位

目的

知的な動作をする高機能知能電子回路はマイクロプロセッサを用いて作られている.本演習ではそのような電子回路の設計技法の習得を目指す.

概要

マイクロコンピュータ回路とそれを動作させるためのプログラミング言語(アセンブリ言語について講義した後,マイクロコンピュータ回路に関する設計演習を行う.

キーワード

マイクロコンピュータ,アセンブリ言語,PIC

要件

「電子回路」,「ディジタル回路」,「コンピュータ回路」,「プログラミング演習1」を受講していること.

注意

電験科目の一つなので,電験取得を目指す人は受講しておくこと.マイクロコンピュータは多方面で使われているので,卒業後,その開発に携わる可能性が高いため,資格に関係なく受講しておくことをお薦めする.

目標

1.マイクロコンピュータ回路の動作原理を理解する
2.マイクロコンピュータ回路を設計できる
3.マイクロコンピュータ回路を動作させることができる

計画

1.マイクロコンピュータ回路の内部構成
2.マイクロコンピュータ回路の内部動作
3.PICのアーキテクチャ
4.PIC16F84のデータ転送命令
5.PIC16F84へのデータの入出力命令
6.PIC16F84の演算命令
7.PIC16F84の条件分岐命令
8.繰り返し処理プログラミング
9.サブルーチンとそれを用いたプログラミング
10.割り込みプログラミング
11.アセンブリ言語開発ツールとその使い方
12.マイクロコンピュータ回路の設計
13.マイクロコンピュータ回路の製作
14.マイクロコンピュータ回路の動作プログラミング
15.自由課題の製作1
16.自由課題の製作2

評価

自由課題レポート80%,平常点(演習レポート)20%で評価し,全体で60%以上で合格とする

JABEE関連

(E)専門分野(知能電子回路)30%,(F)創成·自律70%

対象学生

開講コースと同学科の夜間主コース学生も履修可能

教科書

現時点で本演習に適した教科書がないため,配布するプリントで行う予定.

参考資料

第一回目の講義で紹介

連絡先

橋爪(E棟3階南 D-2, 088-656-7473, tume@ee.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

コンピュータ演習室で設計演習を行う.また各自部品を購入し回路を自宅で組み立て動かす.