2008年度 工学部 化学応用工学科 昼間コース — [選択必修(B)] 3年(前期)

無機工業化学

Industrial Inorganic Chemistry

非常勤講師・松井 弘

2単位

目的

化学工業は基礎研究,応用研究の蓄積,新技術の開発によって発展してきたものであり,その間の経過を学びとる.

概要

化学工業の基礎部門として欠くことのできない,無機酸,ソーダ,製塩,肥料を中心に基礎理論を通じての定量的な理解を骨子として講述する.

キーワード

硫酸,硝酸,アンモニア

関連科目

無機化学

要件

基礎無機化学,無機化学を受講していることが望ましい.

目標

1.無機酸の製造原理を習得する.
2.ソーダから発生する代表的な製造法を理解する.
3.肥料製造法を理解する.

計画

1.総論(化学工業の特徴,コンビナート,化学工業の資源とエネルギー)
2.硫酸(原料,接触式硫酸製造)
3.硫酸(硫酸製造と環境汚染)
4.硝酸(アンモニア酸化による硝酸製造,製造法,装置材料)
5.塩酸(塩酸合成の原理,製造法,装置材料)
6.リン酸(湿式リン酸製造法,乾式リン酸製造法,縮合リン酸)
7.ソーダ(電解ソーダ法,アンモニアソーダ法)
8.ソーダ(塩安ソーダ法,製品の用途)
9.塩(海外·国内の製塩法)
10.塩(にがり工業,海水の淡水化法)
11.アンモニア(用途,製造工程,合成理論)
12.アンモニア(製造条件,触媒,装置材料)
13.肥料(窒素肥料,リン酸肥料)
14.肥料(カリ肥料,複合肥料)
15.予備日
16.定期試験

評価

試験は講義の最終日あるいは期末に行う.成績に対する平常点と試験の比率は4:6とする.

JABEE関連

本学科学習・教育目標(B: ◎),(C: ○)に対応する.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

塩川 二朗編「無機工業化学」化学同人

参考資料

講義中に指示する.

連絡先

安澤(化512, 088-656-7421, mik@chem.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日 16:30∼17:30

備考

成績に対する平常点と試験の比率は4:6とする.