2008年度 人間·自然環境研究科 人間環境専攻 修士課程 選択科目 健康科学 — 1年(後期), 2年(後期)

運動生理学特論

准教授・佐竹 昌之

2単位

目的

身体トレーニングの基本的側面を運動生理学の観点から論じます.そのことにより,身体の諸機能についての理解を深めることを目的とします.

概要

前半は,各種身体トレーニング手段とその効果を,運動生理学の立場から講義します.後半は,前半の内容を応用し,ランニング(マラソン)という種目に絞って,その運動特性とトレーニング手段を考えていきます. 最後に,本学で測定したデータをもとに,市民ランナーの体力についても講義します.

キーワード

運動生理学,体力トレーニング

目標

1.身体トレーニング手段を運動生理学の知見をふまえて理解する.
2.トレーニングの負荷特性と,それに応じた身体諸機能の適応能力を理解する.
3.ランニングの特性とトレーニング方法を,運動生理学の視点から理解する.

計画

1.骨格筋の構造と機能,筋力の分類と構成要素
2.レジスタンストレーニングの負荷特性と,それに対する骨格筋の適応性変化
3.弾性エネルギーの概念とその養成法(プライオメトリクス)
4.持久力の特質とタイプ
5.各種持久力トレーニング手段と,それに対する身体諸機能の適応性変化
6.柔軟性と身体組成の科学
7.ランニングのバイオメカニクス (動作の特徴)
8.ランニングの筋生理学
9.ランニングのエネルギー論(1)
10.ランニングのエネルギー論(2)
11.ランニングの呼吸循環器学 (1)
12.ランニングの呼吸循環器学 (2)
13.高地トレーニングの科学
14.トレーニング計画の立て方
15.フルマラソン完走のための体力
16.総括

評価

授業への参加の積極度(20%),レポート(40%),口頭試験(40%)の総合的評価を行います.

参考資料

授業時に資料を配付します.

連絡先

佐竹(3119, 088-656-7212, satake@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日:16時30分∼17時30分

備考

隔年開講(本年度は開講しません)