2008年度 人間·自然環境研究科 臨床心理学専攻 修士課程 選択必修科目 — 1年(後期), 2年(後期)

家族研究特論

教授・多田 敏子, 教授・濱田 治良

2単位

目的

(1)家族研究のデザインについて,ファミリーライフサイクルを軸に家族の発達段階と個の発達との関連から考察することができる.(2)自分の家族支援の理念を述べることができる.

概要

子どもの自立や退職,子どもの結婚,孫の誕生など家族に関連する状況は大きく変動している.自殺や老後の不安において,家族との関係がきわめて重要である.家族に焦点を当て,扶養,介護機能におけるシステムとしての家族に関する研究について概観し,受講生のプレゼンテーションにより文献研究,調査研究および事例研究の基礎的な力を身につける.

キーワード

家族療法,親子関係,おもてなし

注意

受講者が提出する事例を大切に検討する機会をもつ.

目標

1.(1)家族研究をデザインできるように各理論·技法を応用できる.
2.(2)家族支援において各自に共通して大切にする理念,各自が独自に大切にする理念をもつことができる.

計画

1.授業オリエンテーション,家族をとりまく話題の概観
2.家族のライフサイクル
3.家族の構造
4.家族の機能
5.家族援助の理論(1)(家族システム理論)
6.家族援助の理論(2)(家族発達理論)
7.家族援助の理論(3)(家族危機理論)
8.論文プレゼンテーション(1)
9.論文プレゼンテーション(2)
10.論文プレゼンテーション(3)
11.論文プレゼンテーション(4)
12.論文プレゼンテーション(5)
13.論文プレゼンテーション(6)
14.論文プレゼンテーション(7)
15.評価

評価

授業でのプレゼンテーションの内容や,参加態度をもとに評価します.

教科書

資料を配布する.参考書は必要に応じ紹介します.

連絡先

非常勤講師
オフィスアワー: 火曜日16:00-19:00·医学部保健学科(蔵本地区)多田研究室·tada@medsci.tokushima-u.ac.jp,連絡は基本的にメールでお願いします.

備考

隔年開講 今年度開講