2009年度 工学部 建設工学科 昼間コース — [必修] 2年(後期)

建設の歴史とくらし

History of Civil Works and Human Living

教授・水口 裕之, 教授・近藤 光男

1単位

目的

建設技術の歴史と現状を認識し,建設技術が人々のくらしに果たしてきた役割と課題を知り,建設技術が今後考慮していかなければならないことを考える力を身につける.

概要

建設事業を行う上で,基礎となる考え方を身につけるために, 建設技術の発展と課題について,人々のくらしと関連づけて,江戸時代以降,主として,明治時代から現代までの百数十年間を対象としてその概要を紹介する.建設技術の発展を理解することによって,建設技術の特性,社会特に日本社会における建設事業の役割や課題を知り,議論を通して,国際的な視点を含めた,今後の建設技術のあり方を考える力を学ぶ.

キーワード

技術史,人々の暮らし,生産基盤施設,土木技術

要件

なし

注意

授業中に各自の意見を求めたり,議論を行うことがあるので,積極的に参加すること.また,レポートの課題は,総合的なテーマとなるので,自分で調べ,考え,自分の意見をまとめてレポートとして提出すること.

目標

1.建設技術の発展の歴史とその役割について修得しているとともに,現状の建設技術が抱える諸問題について認識を持ち,自らの視点に立った解決策を説明できる.

計画

1.建設技術史を学ぶ意義と課題 (配布資料20ページ)
2.土木遺産が語る人々のくらし(配布資料32ページ)
3.四国の土木遺産(VTR),レポート1
4.日本の建設技術の特徴(配布資料56ページ),レポート2
5.近代社会資本整備とくらし
6.近代社会資本整備と国土の安全
7.近代社会資本整備と経済活動
8.近代社会資本整備と課題,レポート3

評価

到達目標の達成度は,提出されたレポート及び期末試験の割合を1:1として算出される評点により評価し,評点が60%以上を合格とする.成績は,その評点を100点満点に換算して算定する.

JABEE合格

【成績評価】と同一とする.

JABEE関連

本学科の学習·教育目標の6に100%に対応する.

対象学生

他学科,他学部学生も履修可能

教科書

特に用いない.授業ごとに資料を配付することがある.

参考資料

高橋裕,「現代日本土木史」,彰国社,E.H.カー,「歴史とは何か」,岩波書店,長尾義三,「物語日本の土木史」鹿島出版会,石井一郎,「日本の土木遺産」,森北出版,石井一郎,「土木の歴史」,森北出版

連絡先

水口(A501, 088-656-7349, mizuguch@ce.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日 11:00∼12:30,17:00∼18:00
近藤(エコ602, 088-656-7339, kondo@eco.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日9·10校時