2009年度 総合科学部 人間社会学科 地域システムコース 学部課程 — 2年(前期)

2009年度 総合科学部 人間社会学科 人間行動コース ウェルネス行動科学サブコース 学部課程 — 2年(前期)

ボランタリー組織論I

Voluntary Association Studies

非常勤講師・高谷 幸

2単位

目的

今日,NPO/NGO,ボランタリー組織にたいする関心が高まっている.その背景には何があるのか,またそれらの組織はどのような役割を求められ,実際にどのような役割を果たせるのか等,現代社会におけるボランタリー組織の役割を多角的に考えることを目的とする.そのさい,80年代半ば以降急増した外国籍者支援活動をとりあげ,今日のボランタリー活動の意義と課題をより具体的に考察する.

概要

現代社会におけるNPO/NGO,ボランタリー組織の役割

キーワード

国際文化,NGO

先行科目

ボランタリー組織論II

関連科目

環境社会学研究,現代社会研究,地域社会研究

注意

ボランタリー組織の役割を,現代社会の諸構造と関係づけながら明らかにすることに主眼があるため,NPOの立ち上げや運営など経営論的な観点からの議論は扱わない.

目標

1.ボランタリー組織に関心がある人も,懐疑的な人も,その可能性と限界について,自分なりの意見をもつことができるようになってほしい.

計画

1.1 イントロダクション
2.(1) ボランタリー組織とは
3.(2) 国家・市場・家族との関係
4.(3) ボランタリー組織論にたいする注目の背景
5.2 日本におけるボランタリー組織——外国籍支援活動を例に
6.(1) 歴史と現在
7.(2) さまざまな活動と組織
8.(3) 映画鑑賞
9.3 福祉国家とボランタリー組織——外国籍者支援活動の背景
10.(1) 福祉国家の外部
11.(2) 参加型市民社会の実現?
12.(3) 福祉国家の変容のなかで
13.4 ボランタリー組織の葛藤と希望
14.(1) ボランタリー組織の経済的基盤と独立性
15.(2) 草の根活動と専門性
16.(3) 当事者と支援者 グループディスカッション:誰が「社会的コスト」を払うのか?

評価

出席,授業時の小レポートと最終レポートによる.

再評価

行わない

教科書

教科書は特になし.毎回の授業でレジュメを配布し,関連する文献を示す.

参考書 コリン・コバヤシ編『市民のアソシエーション フランスNPO法100年』太田出版,2003年

参考書 L・M・サラモン『NPOと公共サービス 政府と民間のパートナーシップ』ミネルヴァ書房,2007年

参考書 J・ハーバーマス『新版 公共性の構造転換』未来社,1994年

連絡先

高谷(連絡先未登録)
オフィスアワー: 集中講義期間中に指示する
樋口(1210, 088-656-7200, vyw03403@nifty.ne(no-spam).jp)
オフィスアワー: 集中講義期間中に指示する

備考

本年度開講せず(隔年開講)