人間環境基礎論
目的
人間環境専攻と臨床心理学専攻および自然環境専攻に共通する総合的な問題を考え,議論することを目的とする.それは一言でいえば,応用倫理学の問題を広く学際的に扱うことである.この授業は一方的な講義形式をとらずに,学生諸君の発表と相互討議を通して進めることにしたい.
概要
応用倫理学の問題(環境倫理と生命倫理その他職業倫理に関わる諸問題)を,それぞれの学生の興味に応じて,発表し,討論する.必ずしも自分の専門に関わるテーマである必要はないが,できれば専門と結びつけて,他の分野との関連を学び,総合的な見方を身につけるための一助とする.
キーワード
環境,総合,学際
注意
自分の専門に基づくか,もしくは専門に関連が深い応用倫理的問題(環境倫理問題もしくは生命倫理問題など)に関する発表と相互討議を通して環境に関する基本的な問題を掘り下げてみたい. 率直な意見·質問等を出して欲しい.
目標
1. | 応用倫理学の問題(環境倫理や生命倫理などの諸問題)を通して環境について,そして環境と人間一般或いは自分との関わりについて,基本的な理解を得ると共にそれらに関する問題意識を深める.各自の専門研究への新たな視点を獲得する. |
計画
1. | この授業へのイントロダクション |
2. | 1) この授業のガイダンスと担当教員の問題提起:石田:応用倫理学と実践的自然哲学(以下,過去に実施したものと今年度予定のものを含む) |
3. | 2)環境の基本的な問題に関する担当教員の問題提起:大橋:総合科学とは何か? |
4. | 1) 発表のための自由討論:教育は洗脳か |
5. | 2) 発表のための自由討論:全国学力テスト |
6. | 3) 発表のための自由討論:教養とは何か |
7. | 4) 受講生による発表:出生前診断 |
8. | 5) 受講生による発表:特別支援教育について |
9. | 6) 受講生による発表:赤ちゃんポスト |
10. | 7) 受講生による発表:世界のポスター |
11. | 8) 受講生による発表:偏見について∼血液型の視点∼ |
12. | 9) 受講生による発表:精神障害者が地域で生活するには |
13. | 10) 受講生による発表:人が人を殺す―最も恐れられる犯罪,最も重い罪 |
14. | 11) 受講生による発表:臓器提供意思表示カードについて |
15. | 12) 受講生による発表:裁判員制度について |
評価
出席,報告·発表,発言状況,そして最後のレポートを総合して評価する.
教科書
授業のなかで文献を紹介する.
連絡先
石田(2328, 088-656-7147, mishida@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 水曜日 13時から14時
大橋(656-7261, ohashi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 火曜日 16:50∼18:50
佐野(088-656-7190, sano@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: (日) 火曜日 16:50∼18:50