2010年度 工学部 生物工学科 昼間コース — [選択] 2年(後期)

細胞生物学

Cell Biology

目的

生化学1,2,3で学んだ生命科学の基礎の上に立って生体の高次の制御機構を細胞を単位として理解させることを目的とする.

概要

生命の基本単位である細胞についての知識とその細胞により構築される組織,器官,身体全体との関わりについて講述する.

キーワード

細胞,細胞小器官,情報伝達

要件

生化学1,2,3と分子生物学を履修していること.

注意

特になし.

目標

1.細胞の構造とオルガネラの基本的性質を理解する(授業計画1-9による).
2.細胞の増殖と分化を調節する情報伝達機構を理解する(授業計画10-15による).

計画

1.細胞生物学とは
2.細胞の構造,細胞の種類
3.細胞内小器官(1)小胞体,ゴルジ体
4.細胞内小器官(2)ミトコンドリア,リソソーム,ペルオキシソーム
5.細胞内小器官(3)細胞膜,分泌顆粒
6.タンパク質の生合成と選別輸送
7.エンドサイトーシス
8.核の構造と機能,核輸送
9.中間試験(到達目標1の一部評価)
10.細胞のコミュニケーション
11.細胞の情報伝達系(1)Gタンパク質共役型受容体
12.細胞の情報伝達系(2)受容体型チロシンキナーゼ
13.細胞の分化,増殖(1)細胞分裂
14.細胞の分化,増殖(2)細胞周期
15.細胞骨格と細胞運動
16.期末試験(到達目標全ての一部評価)

評価

到達目標2項目が各々60%以上達成されている場合をもって合格とする.達成度は中間試験(50%),期末試験(50%)で評価する(出席点は加えない).

JABEE合格

成績評価と同じ.

JABEE関連

本学科教育目標(C),(D)に対応する.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

Lodishほか著「分子細胞生物学(第5版)」東京化学同人

参考資料

特に指定しない.

連絡先

生物事務室(M棟703)

備考

原則として再試験は実施しない.