物質システム情報処理法
目的
自然科学を学ぶ学生にとってコンピュータを自在に利用できる能力は必須のこととなっている.1年次に学んだ力学(物質科学の基礎I)に関連する問題をコンピュータによって解く具体的な方法と,計算によって得られた物理現象の結果について検討する.初歩的なプログラミングのレベルから始めて,最終的には物理現象を理解するためのプログラムをつくれるレベルに至ることを目標にする.
概要
物理学におけるプログラミングとデータ処理法
キーワード
C言語,力学,プログラミング,データ処理,レポート書き方
関連科目
注意
◎休むとついてこられないので,欠席しないようにしてください.◎レポートをきちんと書く指導をします(面接あり).◎実習をするので,自分で積極的に学習する意欲を求めます.◎ホームページに詳細な授業計画,連絡事項,資料などを示しますので,必ずチェックすること.
目標
1. | 上記の観点から,主に力学的運動の解析を例題として,以下のことを目標とする. |
2. | (1)物理現象をシミュレーションするために,C言語の初歩的プログラミングができる. |
3. | (2)最近のパソコンにおける色々なアプリケーションプログラム(グラフ作成,ワープロ,WWWブラウザー)を有効に利用できる. |
4. | (3)運動方程式を解析して,プログラムを理解でき,グラフに表して物理現象を考察できる. |
計画
1. | ◇以下の内容を講義し,演習をします.自然科学におけるパソコンの利用法(1回) |
2. | 物理現象をグラフソフトで処理する(KaleidaGraphの利用法)(3回) |
3. | プログラミングの基礎(C言語のミニマム)(4回) |
4. | ◇以下の3つの物理現象を課題として取り上げて解析する.◇それぞれの課題において,(1)運動方程式を解く,(2)プログラムを理解する,(3)計算した結果をグラフに表す,(4)物理現象をより深く理解する,(5)課題の結果をレポートにする,を繰り返して,総合的な解析能力を身に付ける. |
5. | 物理学の問題へのアプローチ |
6. | ●抵抗を受ける落体の運動(2回) |
7. | ●抵抗を受ける放物体の運動(2回) |
8. | ●単振動·減衰振動(3回) |
9. | 試験(1回) |
10. | 総括(試験問題の解説),レポート返却 |
評価
評価は実習のレポート5課題と試験で行います.
再評価
有 (全レポートが提出されていること)
教科書
教科書:テキスト桑折「物理のためのパソコン利用法入門」(適宜,プリントを配布します)
参考資料
戸川「ザ·C」サイエンス社,基礎物理学のテキスト