2011年度 工学部 光応用工学科 昼間コース — [必修] 1年(後期)

電気回路2

Electrical Circuit Theory 2

教授・原口 雅宣

2単位

目的

電気回路における過渡現象,高周波独特の現象の理解が明確にできることを目的・目標とする.

概要

電気回路は,抵抗,キャパシタ,インダクタ,トランス,電源の種々の組み合わせから成り,驚くほど多彩な性質を示す回路である.本講義では,このような電気回路の基本的な性質を過渡現象,伝送回路,高周波回路に対して述べる.

キーワード

過渡現象,伝送回路,分布定数回路

先行科目

電気回路1

注意

授業を受ける際には,2時間の授業時間毎に2時間の予習と2時間の復習をしたうえで授業を受けることが,授業の理解と単位取得のために必要である.

目標

1.RLC回路の過渡現象の取り扱い方法がわかる..
2.伝送回路の基本的な取り扱い方法がわかる.
3.高周波回路である分布定数回路の取り扱い方法が理解でき,集中定数回路との区別ができる.

計画

1.概説,回路要素
2.微分方程式による回路方程式の表現
3.直流回路の過渡現象(RC回路)
4.直流回路の過渡現象(RL回路, RC回路),
5.交流回路の過渡現象(RL回路, RC回路)
6.RLCを含む回路の過渡現象
7.ラプラス変換
8.ラプラス変換による過渡現象の解法1
9.ラプラス変換による過渡現象の解法2,中間試験,試験問題の解説
10.伝送回路の基礎
11.伝送回路1
12.伝送回路2
13.集中定数回路と分布定数回路
14.分布定数回路1
15.分布定数回路2
16.期末試験,試験問題の解説

評価

講義毎に毎回実施するミニテスト,講義への取り組み状況,中間試験,期末試験によって評価する.ミニテスト;36%,講義への取り組み状況;14%,中間試験;25%,期末試験;25%とする.全体で60%以上を合格とする.なお,ミニテストは,講義の始めに前回の講義内容の重要ポイントを5分-10分で実施する.さらに,講義終了時に,講義で重要と思われた点,わかりにくかった点を提出させ,次回の講義にフィードバックさせる.

JABEE合格

単位合格と同一.

JABEE関連

光応用工学科の学習目標 B

教科書

教科書:電気回路の基礎(曽根悟,檀良 共著,昭晃堂)

参考資料

参考書:電気回路を理解する(小澤孝夫 単著,昭晃堂),電気回路IおよびII(2冊,小澤孝夫 単著,昭晃堂)

連絡先

原口(光棟209, 088-656-9411, haraguti@opt.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 16:10∼18:00

備考

電気回路を理解するには,日々の努力が必要で,それを疎かにすると,「回路嫌い」になってしまう.そこで,講義の内容を理解しては演習に取り組み,電気回路を解析する力,応用する力を確実に自分のものになるよう努力してほしい.