2011年度 工学部 化学応用工学科 昼間コース — [選択] 3年(後期)

有機化学5

Organic Chemistry 5

准教授・南川 慶二

2単位

目的

生命の構成要素である生体分子·生体高分子の構造と機能に注目し,生命の仕組みを理解する.

概要

生命はさまざまな有機分子の集合体であり,それらが複雑に相互作用しながら維持·調節されている.本科目では生命現象を担う有機分子についてその構造と機能を,主に化学(有機化学·高分子化学など)の立場から理解することを目的とする.

キーワード

糖·脂質,アミノ酸とタンパク質の構造,核酸の構造と遺伝情報

関連科目

高分子化学2

注意

授業を受ける際には,2時間の授業時間毎に2時間の予習と2時間の復習をした上で授業を受けることが,授業の理解と単位取得のために必要である.

目標

1.生体分子の構造と機能について理解する
2.遺伝情報の伝達について理解する

計画

1.生体分子序論
2.糖の構造
3.糖の立体化学
4.多糖
5.アミノ酸
6.ペプチドとタンパク質
7.酵素
8.脂質
9.複素環
10.核酸の構造
11.DNAの複製
12.転写と翻訳
13.遺伝情報伝達のまとめ
14.DNAの情報と遺伝子工学
15.代謝経路の有機化学
16.定期試験

評価

到達目標1は,第1回∼第10回の講義が,到達目標2は第11回∼第15回の講義が関連する.到達目標の達成度は, 小テストおよび宿題などの平常点(30 %),定期試験の成績(70 %)によって評価し,合計60%以上の得点で合格とする.

JABEE関連

本学科学習・教育目標(E:◎)に対応する.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

マクマリー有機化学(下)伊東·他訳(東京化学同人)

参考資料

「概説 生物化学」 島原健三 著 三共出版

連絡先

南川(化612, 088-656-9153, minagawa@chem.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

特になし