酵素学特論
Advanced enzyme engineering
教授・辻 明彦
2単位
形態
講義
目的
酵素の医学的応用に要求される酵素の性質,化学的および遺伝子工学的機能改変について解説する.
概要
医学応用のための化学的または遺伝子工学による酵素および阻害剤の機能改変について解説する.
キーワード
酵素,医学応用,蛋白工学
要件
学部教育における生化学を理解していること.
目標
1. | 医薬として利用される酵素に要求される性質の理解 |
2. | 医薬として利用するための酵素デザインの理解 |
計画
1. | 酵素の医学応用序論 |
2. | 酵素学の基礎 (1) 酵素反応速度論 |
3. | 酵素学の基礎 (2) 酵素活性の調節 |
4. | 治療薬としての酵素 |
5. | 酵素を治療薬として使用する場合の問題点 (1) 免疫学的問題点 |
6. | 酵素を治療薬として使用する場合の問題点 (2) ドラッグデリバリーシステム |
7. | 酵素を治療薬として使用する場合の問題点 (3) 酵素の大量確保 |
8. | 医療用酵素のデザイン例 |
9. | 診断用酵素のデザイン例 |
10. | 酵素のリソソーム病治療への応用 (1) ベータグルコシダーゼ欠損症 |
11. | 酵素のリソソーム病治療への応用 (2) アルファグルコシダーゼ欠損症 |
12. | PEG修飾酵素の応用例 (1) PEGアスパラギナーゼの調製 |
13. | PEG修飾酵素の応用例 (2) PEGアスパラギナーゼの特性 |
14. | 新薬開発のための標的酵素 |
15. | 酵素阻害蛋白の改変と応用 |
16. | レポート作成,プレゼンテーション |
評価
レポート(50%)とプレゼンテーション(50%)により評価する
対象学生
他学科学生も履修可能
教科書
授業中に紹介
参考資料
授業中に紹介
連絡先
辻(化生棟710, 088-656-7526, tsuji@bio.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 月曜日16:20-17:50
備考
授業を受ける際には,2時間の授業時間毎に2時間の予習と2時間の復習をしたうえで授業を受けることが,授業の理解と単位取得のために必要である.