2011年度 医学部 保健学科 看護学専攻 学士課程 保健学科.看護学専攻 — [必修] 2年

母性看護学概論

Introduction to Maternity Nursing

教授・岸田 佐智

2単位

目的

母性とは何か,個,家族,集団からその特徴と,母性の一生を通した全体像を把握し,母性への看護活動を展開するための基礎的知識を習得する.

概要

ライフサイクルを通じて母性とは何かを理解し,個,家族,集団の視点から,その特徴を学ぶ.母性看護の援助を展開するために必要とされる基礎的知識を習得するために,母性看護で活用されている理論や概念を中心に講義形式の授業を展開する.また,集団としての理解として,母子保健に必要な統計とその政策に関しても学習する.

目標

1.母性看護の変遷およびその理念について理解する.
2.ライフステージに応じた母性各期の特徴と健康上の問題点について理解する.
3.人間の性とセクシュアリティの発達を理解する.
4.リプロダクティブライツ・ヘルスの考え方について理解する.
5.ヘルスプロモーションと母性について理解する.
6.母子保健統計と政策について理解する.
7.母性看護で活用されている概念,理論について理解する.

計画

1.オリエンテーションおよび,母性の概念及び母性看護の変遷について
2.セクシュアリティとは何か,人間の性行動の特徴と発達
3.人間の性行動の発達について
4.家族とは,家族周期と家族の発達,家族形跡における特徴
5.家族計画と受胎調節
6.役割理論について,役割理論における重要用語,親役割の取得過程について
7.危機理論について,マタニティサイクルにおける発達的危機と状況的危機について
8.マタニティサイクルにおける喪失と獲得体験
9.母子相互作用と親と子の関係形成
10.リプロダクティブライツ・ヘルスについて
11.ヘルスプロモーションと母性
12.母子保健統計に関する日本と諸外国の特徴
13.母子保健政策について
14.ライフサイクルから見た母性看護の対象の特徴:思春期
15.ライフサイクルから見た母性看護の対象の特徴:更年期
16.ライフサイクルから見た母性看護の対象の特徴:不妊

教科書

系統看護学講座 専門24 母性看護学1 母性看護学概論,医学書院

系統看護学講座 専門25 母性看護学2 母性看護学各論,医学書院

参考資料

わが国の母子保健,財団法人 母子衛生研究会

母子保健の主なる統計,財団法人 母子衛生研究会 など適宜資料を配付する

連絡先

岸田佐智(skishida@medsci.tokushima-u.ac.jp tel &fax 088-633-9032) 火-木曜日17:00-(保健学科南3階)