2011年度 医学部 保健学科 検査技術科学専攻 学士課程 保健学科.検査技術科学専攻 — [必修] 3年, 4年

臨床化学実習

Practice in Clinical Chemistry

准教授・西田 敏信, 助教・冨永 辰也, 非常勤講師・中尾 隆之

4単位

目的

臨床化学で学習した知識を基にし,生体試料(血清)に含まれる特定成分量の測定原理,測定方法および実際の手技を習得する.また,測定値の管理法および大量の検査データから必要な情報の選択,収集法を習得する.

概要

化学系実習室 小グループに分け,共同作業で進める. 試薬の調製,化学反応による発色,分光光度計による比色により,血清成分濃度(活性値)を計算する.得られた成績が適切であるかを判断する.他グループの成績と比較し,考察する.不明な点があれば,必要に応じ,直ちに再実験する. 情報処理室 各自が個別に実施する.準備した資料を基に,パソコンを用いてデータ処理を行う.得られたデータから,グラフ等を作成する.

注意

実習を始める前にテキストを呼んで実習の手順を明確に把握し,的確に実施すること.

目標

1.測定原理と測定法が理解できること.測定値に含まれる誤差を推測できるようになること.
2.測定値の判定基準(基準範囲,病態識別値)の設定方法および利用方法が理解できること
3.測定値から病態を推定していることが,理解できるようになること

計画

1.蛋白質(アルブミン)の測定
2.無機質(カルシウム)の測定
3.含窒素化合物(クレアチニン)の測定
4.糖質(グルコース)の測定-1
5.糖質(グルコース)の測定-2
6.脂質(コレステロール)の測定
7.酵素(LD,ALP)の測定-1
8.酵素(LD,ALP)の測定-2
9.電気泳動(蛋白分画,LDアイソザイム)-1
10.電気泳動(蛋白分画,LDアイソザイム)-2
11.自主学習教材(自動分析装置による測定法)
12.装置定数の求め方
13.Excelによるデータ処理(基本統計量の計算,データの並べ替え,データーベース関数の利用,グラフの作成等)
14.基準範囲の設定
15.ROC曲線による病態識別値の設定
16.試験,臨地実習

評価

試験,レポート,実習への取組状況などを基に総合的に評価する.

教科書

新版 臨床化学(講談社サイエンティフィック)

生化学·臨床化学(デジタル出版)

参考資料

基準範囲学習支援システム(CD-ROM)(デジタル出版)

検体搬送システム学習支援システム(CD-ROM)(デジタル出版)

連絡先

西田(088-633-9060, nishida@medsci.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 水曜日 17:00∼