臨床化学実習
Practice in Clinical Chemistry
目的
臨床化学で学習した知識を基にし,生体試料(血清)に含まれる特定成分量の測定原理,測定方法および実際の手技を習得する.また,測定値の管理法および大量の検査データから必要な情報の選択,収集法を習得する.
概要
化学系実習室 小グループに分け,共同作業で進める. 試薬の調製,化学反応による発色,分光光度計による比色により,血清成分濃度(活性値)を計算する.得られた成績が適切であるかを判断する.他グループの成績と比較し,考察する.不明な点があれば,必要に応じ,直ちに再実験する. 情報処理室 各自が個別に実施する.準備した資料を基に,パソコンを用いてデータ処理を行う.得られたデータから,グラフ等を作成する.
関連科目
注意
実習を始める前にテキストを呼んで実習の手順を明確に把握し,的確に実施すること.
目標
1. | 測定原理と測定法が理解できること.測定値に含まれる誤差を推測できるようになること. |
2. | 測定値の判定基準(基準範囲,病態識別値)の設定方法および利用方法が理解できること |
3. | 測定値から病態を推定していることが,理解できるようになること |
計画
1. | 蛋白質(アルブミン)の測定 |
2. | 無機質(カルシウム)の測定 |
3. | 含窒素化合物(クレアチニン)の測定 |
4. | 糖質(グルコース)の測定-1 |
5. | 糖質(グルコース)の測定-2 |
6. | 脂質(コレステロール)の測定 |
7. | 酵素(LD,ALP)の測定-1 |
8. | 酵素(LD,ALP)の測定-2 |
9. | 電気泳動(蛋白分画,LDアイソザイム)-1 |
10. | 電気泳動(蛋白分画,LDアイソザイム)-2 |
11. | 自主学習教材(自動分析装置による測定法) |
12. | 装置定数の求め方 |
13. | Excelによるデータ処理(基本統計量の計算,データの並べ替え,データーベース関数の利用,グラフの作成等) |
14. | 基準範囲の設定 |
15. | ROC曲線による病態識別値の設定 |
16. | 試験,臨地実習 |
評価
試験,レポート,実習への取組状況などを基に総合的に評価する.
教科書
新版 臨床化学(講談社サイエンティフィック)
生化学·臨床化学(デジタル出版)
参考資料
基準範囲学習支援システム(CD-ROM)(デジタル出版)
検体搬送システム学習支援システム(CD-ROM)(デジタル出版)
連絡先
西田(088-633-9060, nishida@medsci.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 水曜日 17:00∼