2011年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(前期)

歴史と文化 / 現代絵画論

History and Culture / Painting theory of present age

平成19年度以前の授業科目:『歴史と文化』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『歴史と文化 / 現代絵画論』

教授・平木 美鶴

2単位

 月(3・4) 全(全)

授業の目的

この講義の特徴として,それぞれの理論の理解をより深め,自分のものとするために,理論に基づいた簡単な実技を設定している.実際に描くことにより感覚的な理解もしてほしい.

授業の概要

アカデミックな西洋絵画の歴史の流れを変えた印象派の登場から現代絵画の道が開けてくるのであるが,その後,後期印象派やキュビズム,未来派,抽象絵画の出現など20世紀初頭の絵画の動きは非常に活発なものがある.それ以降のシュールレアリスム,記号論,アクションペインティング,ニューヨーク派,ポップアートなど,現代絵画の基礎となる考え方を学ぶ.現代絵画を理解するための基礎講座である.

キーワード

絵画,美術,芸術

受講者へのメッセージ

絵を描くのが苦手であっても絵画に興味のある意欲的な学生を望む.

到達目標

1.描く基本を身に付ける.

授業の計画

1.近現代の美術の流れ
2.印象派 · 筆触分割法について
3.後期印象派 · 色彩学に基づいた分割法
4.キュビズム · 二次元と三次元の問題,絵画の平面化
5.未来派 · 絵画と時間性
6.抽象絵画 · 平面にふさわしい形態と色彩の模索
7.シュルレアリスム · 反構築,深層にせまる絵画の理論と技法
8.シュルレアリスム · 偶然から生まれる絵画の中の自然
9.記号論 · 記号としての物の捕え方
10.アクションペインティング · 身体の動きと絵画
11.目測する
12.オブジェ · 物が示す観念
13.ニューヨーク派 · 現代を捕える.アキュミレーション (集積)
14.ポップアート · 消費社会と絵画の大衆化
15.課題テスト
16.まとめ

成績評価の方法

毎回の授業で描いた作品や授業感想等の提出を求める.レポートなどにより総合的に評価する.

再試験の有無

なし

教科書

教科書は,使用しない.適宜プリントを配布する.

準備物として水彩道具一式が必要である.

連絡先

平木(103, 088-656-7167, hiraki@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

教室の都合で受講者制限をする.