2011年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(後期)

歴史と文化 / 絵画表現と技法の応用

History and Culture / Painting: Expression and Applied Technique

平成19年度以前の授業科目:『歴史と文化』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『歴史と文化 / 絵画表現と技法の応用』

教授・平木 美鶴

2単位

 木(5・6) 全(全)

授業の目的

絵を描く基礎としてデッサンがある.デッサンは,物を観察し,紙に写し取る事であるが,描けそうで上手く描けないという経験は誰にでもあるのではないだろうか,.三次元の世界を二次元である紙の上に形や空間を写す事は,高度な技を必要とするが,案外と難しく頭で考えるよりも無心となって描いた方が,上手く描ける場合も多い.描く時のちょっとした頭の切り替えで飛躍的に描写する力を上げる事ができる.この授業では,絵が描けない状態から描ける状態に戻すための絵画基礎理論を実習をしながら学ぶという前期基礎編に続く応用編である.

授業の概要

描かれる絵によって人間の発達段階を計る事ができるが,大人でありながら9歳レベルの壁を越えて,空間の描けるリアリズムに到達していない人も多い.発達と表現について理解した上で,描くための頭の切り替えを練習していく.最終的にどれだけ描写力を身に付ける事ができたか,絵で比較する.

キーワード

絵画,美術,芸術

先行科目

歴史と文化 / 現代絵画論,歴史と文化 / 絵画表現と技法の基礎

受講者へのメッセージ

絵画に興味のある意欲的な学生を望む.前期開講の「絵画と表現技法I」を履修している事が望ましい.実技実習のため,教室は,マルチメディアB棟1階,メディア·アート実習室を使用する.そのために人数制限を30人とする.

到達目標

1.描く基本を身に付ける

授業の計画

1.絵画表現の基本について
2.描くためのモードの切り替えについて
3.スペースの形を知覚した水彩風景画 雲を描く1
4.スペースの形を知覚した水彩風景画 雲を描く2
5.スペースの形を知覚した水彩風景画 雲を描く3
6.スペースの形を知覚した水彩風景画 建物を描く1
7.スペースの形を知覚した水彩風景画 建物を描く2
8.スペースの形を知覚した水彩風景画 建物を描く3
9.スペースの形を知覚した水彩風景画 木を描く
10. 〃
11.影を知覚した人物水彩画を描く 模写
12.影を知覚した人物水彩画を描く1
13.影を知覚した人物水彩画を描く2
14.影を知覚した人物水彩画を描く3
15.批評会
16.まとめ

成績評価の方法

評価は,授業中に行う小テスト式作品評価を基本として,出席や授業への取組み姿勢等を併用して行う.

再試験の有無

なし

教科書

教科書は,使用しない.適宜プリントを配布する.

準備物としてスケッチブック(B4∼A3サイズ),水彩の道具一式,鉛筆(HB,2B)が必要である.

連絡先

平木(103, 088-656-7167, hiraki@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

教室は総合科学部マルチメディアB棟のメディアアート実習室で行う.教室の都合で30名の受講者制限をする.