2007年度 総合科学部 人間社会学科 欧米言語コース 言語表現サブコース 学部課程 — 2年(後期)
2007年度 総合科学部 人間社会学科 欧米言語コース 言語コミュニケーションサブコース 学部課程 — 2年(後期)
EDB
ドイツ言語文化研究III (その2)
教授・曾田 紘二 2単位
授業の目的
昔話や子供の文学,小説などの物語を手掛かりにして,ドイツ,ヨーロッパと日本 の文化の基層を突き合わせ,それぞれの違い,特徴を知る.
授業の概要
日本の文化と比較しながらドイツ,ヨーロッパ文化の基層を調べ,それぞれの特徴を探る.
キーワード
ドイツ文学,日本文化史,物語の機能,自己形成物語,私小説,オタク系文化
先行科目
ドイツの文学
関連科目
ドイツ言語文化研究I (その1)ドイツ言語文化研究I (その2)ドイツ言語文化研究II (その1)ドイツ言語文化研究II (その2)
受講者へのメッセージ
特になし.
到達目標
下記のテーマについて論述する際に必要な術語と,その基本的な意味を知り,これらの事柄について自分なりに論を展開できるようにする.
授業の計画
1.1回 日本の昔話1 「鶴女房」
2.2回 日本の昔話2 「うぐいすの里」
3.3回 日本の昔話の特徴(循環する物語)
4.4回 成長物語としての「グリム童話」
5.5回 昔話の日·欧比較 - 人間と自然の関係をめぐって
6.6回 声の文化と口承文芸
7.7回 西洋の児童文学の特徴1
8.8回 西洋の児童文学の特徴2
9.9回 成長物語としての西洋の児童文学
10.10回 Bildungsromanのテーマ「自己形成」
11.11回 「魔の山」における自己形成の限界
12.12回 日本的物語「私小説」の特徴
13.13回 物語構成の2つの軸(時間的展開と空間的広がり)
14.14回 時間的展開の限界とポストモダン
15.15回 オタク系文化とポストモダン
16.16回 まとめ
成績評価の方法
出席とレポートで評価します.
教科書
教科書は使わず,授業はすべてプリントで行ないます.参考図書は授業中に,そのつど紹介します.
WEBページ
→コンテンツサーバ (EDB/CMS)
連絡先
曾田(D305-1, 656-9867, soda@cue.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
 オフィスアワー: 火曜日 15時∼16時