2007年度 総合科学部 人間社会学科 人間行動コース 心理学サブコース 学部課程 — 2年(後期) 2007年度 総合科学部 人間社会学科 人間行動コース ウェルネス行動科学サブコース 学部課程 — 2年(後期) |
| EDB |
| 臨床心理学 |
| 准教授・石田 弓 2単位 |
| 授業の目的 |
| 近年,臨床心理学に対する社会的な関心や期待が高まりつつある.臨床心理学の主な社会的役割は,心理的な問題を抱えた個人の適応の改善を支援していくところにある.また,様々な社会的問題が生じる現代社会において,「こころの専門家」である「臨床心理士」は,より広く地域のなかでも活躍している.本講義では,人間の「こころ」の仕組みや無意識の世界を理解していくために,臨床心理学や精神分析学などに関する主要な理論を講義する.また,心理療法や夢分析の技法などについても紹介する.さらに,現代社会に生じる様々な「こころの問題」に対して,臨床心理士がどのような考え方をもって対応しているのかといった実際的な事柄についてもふれる.同時に,学生がグループ作り,様々な領域における心理臨床活動の実際を具体的に調査し,発表することを課題とする. |
| 授業の概要 |
| 臨床心理学に関する基礎知識 |
| キーワード |
| 臨床心理士,精神分析学(フロイト),分析心理学(ユング),認知療法(ベック),臨床心理学的研究 |
| 先行科目 |
| 教育心理学,青年期発達論,福祉心理学 |
| 関連科目 |
| 行動障害論,精神医学,人格心理学 |
| 受講者へのメッセージ |
| 将来,臨床心理士資格を取得したい学生はしっかりと受講してほしい.特に心理臨床の世界に関心のない学生も,人間の「こころ」の不思議について興味をもってほしい.また,受動的に講義を聞いているだけなく,想像力をはたらかせながら受講してほしい.グループ発表も予定しているが,人任せにならずに主体的に取り組んでほしい.分からないところがあれば,積極的に質問に来てください. |
| 到達目標 |
| 1. | 難解な部分も多いが,フロイトやユングが考えた心理学の理論を理解することで,より柔軟な人間理解のあり方を身につけることを目標とする.また,夢を通して自己分析を行ない,自己理解も深めたい. |
| 2. | さらに,グループを作り,学生同士が協力しながら様々な領域における心理臨床活動の実際を調べ,発表することで,臨床心理学が世の中でどのように活かされているのかについてより深く理解できることを目指す. |
|
| 授業の計画 |
| 1. | 臨床心理学とは |
| 2. | 臨床心理士の仕事 |
| 3. | フロイトと精神分析学 |
| 4. | ユングと分析心理学 |
| 5. | ベックと認知療法 |
| 6. | その他の臨床心理学に関連するトピック |
| 7. | それぞれの内容に関して2∼3回の授業時間を使ってじっくり講義します.初回の授業ではシラバスを用いて授業全体の概要と授業目標について説明します.また,15回目には期末試験を行い,16回目には総括授業を行います. |
|
| 成績評価の方法 |
| 成績はレポート提出,グループ発表および学期末試験によって評価する. |
| 教科書 |
| 授業中に資料を配布する.,臨床心理学大系1∼20巻(金子書房),心理臨床大事典(培風館) |
| 参考資料 |
| 授業中に適宜紹介する. |
| WEBページ |
| →コンテンツサーバ (EDB/CMS) |
| 連絡先 |
石田(3号館3階3S07, 088-656-9312, yumi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp) オフィスアワー:
火曜日12:00∼12:50 |