2008年度 総合科学部 自然システム学科 物質·環境コース 物理系サブコース 学部課程 — 3年(後期)

2008年度 総合科学部 自然システム学科 物質·環境コース 化学系サブコース 学部課程 — 3年(後期)

2008年度 総合科学部 自然システム学科 物質·環境コース 地学系サブコース 学部課程 — 3年(後期)

分子反応システム論II

教授・和田 眞

2単位

目的

先ず,有機物質系の化学I,IIおよび分子反応システム論Iでは講義できなかった反応や,その応用について講義する.引き続き,反応は何故起こるのか,反応の選択性はどうして生じるのか,その理由を電子論および分子軌道論を活用して理論的に考察し,反応のメカニズムを理解することを目的とする.

概要

有機化学反応のメカニズム

キーワード

有機化学,反応メカニズム

注意

出席を重視する.

目標

1.有機化学が暗記ではなく,理屈に則った科学であることを理解し,有機反応論にしたがって矢印を用いて,また分子軌道論を使って,有機化学反応を説明できるようになることを到達目標とする.

計画

1.1.酸化·還元反応―アルコール,アルデヒド,カルボン酸,オレフィンの酸化·還元反応―(3回)
2.2.ラジカル反応および光反応(3回)
3.3.Diels-Alder反応と電子環状反応(3回)
4.4.HSAB則と有機化学反応(2回)
5.5.反応の選択性(化学選択性,位置選択性,立体選択性)(4回)
6.6.総括授業(1回)

評価

本授業は講義形式で行うが,授業中に学生に数多く質問をしながら授業を進める.したがって,出席状況や質疑応答といった授業への取り組み姿勢点と,期末試験(ノート等の持込み禁止)結果を併用して評価する.

再評価

基本的には実施しない

教科書

教科書:ソロモンの新有機化学 第4版(上·下)(花房昭静·池田正澄·仲嶋正一訳,廣川 書店)

参考書:反応論による有機化学(稲本直樹著,実教出版)

基礎有機化学(向山光昭編,丸善株式会社)

パワーノート有機化学(山本尚編,廣川書店)

連絡先

和田(088-656-7251, wada@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 後期 月曜日 12時∼13時