2008年度 工学部 化学応用工学科 昼間コース — [選択必修(B)] 3年(前期)

分子設計化学

Molecular Design in Chemistry

准教授・平野 朋広

2単位

目的

分子設計の観点から,有機化学の理論,法則,またそれらに基づいた反応機構について解説し,分子設計における有機化合物,特にカルボニル化合物の構造と反応性の関係について理解させる.

概要

カルボニル化合物の反応や有機酸の性質を中心に,有機反応の機構や法則について,分子設計の立場から講述する.

キーワード

カルボン酸,酸ハロゲン化物,酸無水物,エステル,アミド

要件

「基礎有機化学」「有機化学」「有機合成化学」の履修を前提とする.

目標

1.カルボン酸およびその誘導体について構造と反応性を理解する.
2.カルボニル化合物のαー置換反応の機構と合成反応への応用について理解を深める.

計画

1.カルボン酸の構造(20章)
2.カルボン酸の酸性度(20章)
3.カルボン酸の製法と命名法(20章)
4.カルボン酸誘導体の構造と命名法 (21章)
5.求核アシル置換反応(21章)
6.酸ハロゲン化物および酸無水物の化学(21章)
7.アミドおよびニトリルの化学(21章)
8.ケトーエノール互変異性と反応 (22章)
9.カルボニルαー水素の酸性度と反応(22章)
10.マロン酸エステル合成(22章)
11.アセト酢酸エステル合成(22章)
12.アルドール反応(23章)
13.逆合成(23章)
14.クライゼン縮合(23章)
15.マイケル反応(23章)
16.期末テスト

評価

授業への取り組み姿勢およびレポートを25%,試験を75%とし,合計60点以上を獲得したものを合格とする.

JABEE関連

本学科学習・教育目標(A:○),(B:◎)に対応する.

対象学生

開講コースと同学科の夜間主コース学生も履修可能

教科書

J.McMurry著「マクマリー有機化学(中)」東京化学同人

参考資料

J. McMurry著「マクマリー有機化学(上)(下)」東京化学同人

連絡先

平野(化405, 088-656-7403, hirano@chem.tokushima-u.ac(no-spam).jp)