2008年度 人間·自然環境研究科 人間環境専攻 修士課程 選択科目 欧米文化 — 1年(後期), 2年(後期)

比較文学特論演習

教授・宮崎 隆義

2単位

目的

英語文化圏の文学作品を講読し,物語の構成と文体の特徴など文学的な特質を考察してみたい.取り上げる作品は Thomas Hardy の短篇小説を中心とし,日本の谷崎潤一郎などの作品も視野に入れ,日・英の文化を言語表現の面から比較検討してみたい.

概要

比較文学についての概念と方法を,具体的に作品を取り上げ読むことによってその概略を学び,同時にその概念に基づいた方法を実践してゆく.

キーワード

西洋と非西洋,異文化,東と西,比較文学

注意

必ず予習をしてくること.自主的に自分の研究領域についての視野を広げてほしい.

目標

1.比較文学の歴史的発展の過程,並びに文学の国際的交流の実情に関する知識の習得と理解,及び方法の習得を目標とする.

計画

1.次に示す作品を順次講読する.
2.第1回 Hardyの短篇小説について
3.第2回 Hardy, "A Few Crusted Characters"
4.第3回 Introduction
5.第4回 Tony Kytes, The Arch-Deceiver
6.第5回 The History of the Hardcomes
7.第6回 Superstitious Man's Story
8.第7回 Andrew Sachel and the Parson and Clerk
9.第8回 Old Andrey's Experience as a Musician
10.第9回 Absent Mindedness in a Parish Choir
11.第10回 The Winters and The Palmleys
12.第11回 Incident in the Life of Mr. George Crookhill
13.第12回 Netty Sargent's Copyhold
14.第13回 谷崎潤一郎等,日本の作家作品との文体比較
15.第14回 物語の本質と日英の文化
16.第15回 総まとめ

評価

日常の授業参加態度,レポート提出状況によって総合的に判断する.

教科書

テキストはハンドアウトとして用意する.

参考資料

参考書・参考資料・参考文献等については適宜授業時に紹介する.

連絡先

宮崎(総合科学部1号館3階北棟 3309, 656-7131, miyazaki@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
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