比較文学特論演習
教授・宮崎 隆義
2単位
目的
英語文化圏の文学作品を講読し,物語の構成と文体の特徴など文学的な特質を考察してみたい.取り上げる作品は Thomas Hardy の短篇小説を中心とし,日本の谷崎潤一郎などの作品も視野に入れ,日・英の文化を言語表現の面から比較検討してみたい.
概要
比較文学についての概念と方法を,具体的に作品を取り上げ読むことによってその概略を学び,同時にその概念に基づいた方法を実践してゆく.
キーワード
西洋と非西洋,異文化,東と西,比較文学
先行科目
注意
必ず予習をしてくること.自主的に自分の研究領域についての視野を広げてほしい.
目標
1. | 比較文学の歴史的発展の過程,並びに文学の国際的交流の実情に関する知識の習得と理解,及び方法の習得を目標とする. |
計画
1. | 次に示す作品を順次講読する. |
2. | 第1回 Hardyの短篇小説について |
3. | 第2回 Hardy, "A Few Crusted Characters" |
4. | 第3回 Introduction |
5. | 第4回 Tony Kytes, The Arch-Deceiver |
6. | 第5回 The History of the Hardcomes |
7. | 第6回 Superstitious Man's Story |
8. | 第7回 Andrew Sachel and the Parson and Clerk |
9. | 第8回 Old Andrey's Experience as a Musician |
10. | 第9回 Absent Mindedness in a Parish Choir |
11. | 第10回 The Winters and The Palmleys |
12. | 第11回 Incident in the Life of Mr. George Crookhill |
13. | 第12回 Netty Sargent's Copyhold |
14. | 第13回 谷崎潤一郎等,日本の作家作品との文体比較 |
15. | 第14回 物語の本質と日英の文化 |
16. | 第15回 総まとめ |
評価
日常の授業参加態度,レポート提出状況によって総合的に判断する.
教科書
テキストはハンドアウトとして用意する.
参考資料
参考書・参考資料・参考文献等については適宜授業時に紹介する.
連絡先
宮崎(総合科学部1号館3階北棟 3309, 656-7131, miyazaki@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 火·木曜日 12時∼13時