2010年度 徳島大学 共通教育 基礎科目群 — 毎年(前期)

基礎物理学 / 基礎物理学Ⅰ・物理学概論

Basic Physics / General Physics 1

平成19年度以前の授業科目:『基礎物理学』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『基礎物理学 / 基礎物理学Ⅰ・物理学概論』

准教授・齊藤 隆仁

1単位

 火(5.6) 歯(歯1年)

授業の目的

歯科医師として,生体内で起きている現象あるいは材料の物性などを理解する必要がある.その基本となる自然科学を理解するために力学,波動,熱,流体についての基礎的な知識,考え方を修得し,生命を含めた自然現象の理解をより深め,専門教育の基礎となることを目的とする.

授業の概要

まず古典力学の初歩を修得し,その過程で導かれる種々の物理概念,例えば,運動量,仕事,力学的エネルギー,角運動量,力のモーメント等について考察を加える.その後,波動,熱,流体について扱い,現象を記述できるようにする.

キーワード

力学,波動,熱,流体

受講者へのメッセージ

物理の授業は内容の理解が重要である.そのためには,前回の授業内容をよく理解しておくことが必要である.理解の一助として小テストをできる限り行う.高校での物理の未履修者は,自然科学入門・物理学を受講すること.

到達目標

1.運動方程式を記述し,物体の簡単な運動を解明する方法を修得する.
2.剛体の性質として,応力とひずみ,回転運動を理解する.
3.音波,光の性質を理解する.
4.熱とエネルギー,熱力学の法則を理解する.
5.流体の性質を理解する.

授業の計画

1.導入,自然科学の構造,単位と次元
2.運動と力
3.ニュートンの運動法則
4.摩擦があるときの運動
5.仕事とエネルギー,運動量
6.応力と歪
7.回転運動
8.波動の性質,音の性質
9.共振と共鳴,ドップラー効果
10.光の屈折
11.熱と仕事
12.熱力学の法則,エントロピー
13.流体の圧力,浮力,表面張力
14.流体の流れと粘性
15.学期末テスト
16.総括授業

成績評価の方法

期末テストに小テストを加味する.

再試験の有無

教科書

『生命科学のための基礎シリーズ 物理』,川久保達之他著, 実教出版,2002年,2,000円(税別)

参考書

『物理学の世界』服部敏彦・水野清著,学術図書 2000円(税別)

連絡先

齊藤(総合科学部3号館1N08, 088-656-7232, saito@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 水曜日 12:00~12:50 総合科学部3号館スタジオ学習支援室