2010年度 工学部 生物工学科 昼間コース — [必修] 3年(後期)

生物工学実験7

Experiments of Biological Science and Technology 7

教授・長宗 秀明, 准教授・友安 俊文, 助教・田端 厚之

1単位

目的

生命倫理の観点に基づいて動物実験の意義を理解する. また,動物組織や細胞の観察を行ってその構造を理解すると共に,細胞工学や免疫化学に基づく実験の原理と手法を習得する.

概要

授業は実習形式にて行い, 必要に応じて実習中に講義形式の説明を行う. 生命倫理的観点に基づいた動物実験の意義について説明を行い, 実験動物の取り扱いや動物個体を構成している組織・細胞の観察を行う. また, 実験動物において誘導された免疫応答反応の観察を行うと共に, 抗原抗体反応を用いた実験方法について原理と手法を学ぶ.

キーワード

細胞工学,免疫化学

要件

基礎生物工学, 生化学1, 2, 3, 細胞工学を受講していることが望ましい.

注意

あらかじめ教科書(実習書)を熟読し, 予習をしっかり行って実験に臨むこと. 実験を安全に行うため「安全マニュアル」徳島大学工学部編, 「実験を安全に行うために」, 「続実験を安全に行うために」化学同人を一読しておくこと. 実験終了後は, その内容について復習を行うこと.

目標

1.細胞工学実験, 免疫化学実験の基礎技術および関連する知識を身につけ, 実験結果の解析方法および考察の仕方を習得する. (授業計画1∼10)
2.各自が行った実験について発表を行うことにより, プレゼンテーション技術を高める. (授業計画3∼12)

計画

1.ガイダンス
2.動物実験と生命倫理
3.動物組織の標本作製と観察
4.動物細胞の染色体観察, 授業計画2∼4のレポート(到達目標1の一部評価)
5.実験動物への抗原投与による抗体産生細胞の誘導
6.実験動物の解剖と組織の観察
7.抗原抗体反応を利用した抗体産生細胞の観察, 授業計画5∼7のレポート(到達目標1の一部評価)
8.酵素免疫測定法による細菌の免疫学的同定
9.電気泳動法によるタンパク質の分離とウェスタンブロッティング
10.抗原抗体反応を用いたタンパク質の特異的検出, 授業計画8∼10のレポート(到達目標1の一部評価)
11.プレゼンテーションの準備
12.期末試験(プレゼンテーション)(到達目標1の一部評価と到達目標2の評価)

評価

出席率80%以上で, 期末試験はプレゼンテーションとする. 到達目標1の達成度はレポート(80%)およびプレゼンテーション(20%)で評価し, 到達目標2の達成度はプレゼンテーション(100%)で評価する. 両到達目標が各々60%以上達成されている場合をもって合格とする(出席点は加えない).

JABEE合格

成績評価と同じ.

JABEE関連

本学科教育目標(B),(C),(D)に対応する.

対象学生

開講コースと同学科の夜間主コース学生も履修可能

教科書

小冊子「生物工学実験7」

参考資料

徳島大学工学部編 「安全マニュアル」

化学同人編集部編 「実験を安全に行うために」

化学同人編集部編 「続実験を安全に行うために」

連絡先

田端(化生棟709, 088-656-7521, atabata@bio.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 金曜日 16:20-17:50

備考

原則として再試験は実施しない.