2008年度 工学部 化学応用工学科 昼間コース — [選択必修(B)] 3年(前期)

物質機能化学2及び演習

Physico-chemical Exercise 2

助教・倉科 昌

2単位

目的

基礎無機化学および物理化学で学んだ基礎知識を確立させ,さらに複雑な問題への応用力を修得する.

概要

無機化学および物理化学(錯体化学)に関する基礎的な例題を解説し,応用問題の演習を行う.毎回宿題を課す.また機能性材料に関するトピックスの発表を行い,最近の新しい展開を含めた応用について学習する.

キーワード

無機材料,錯体化学,結晶場理論,配位子場理論,電子移動反応

要件

基礎無機化学および基礎物理化学の履修を前提として講義する.また,無機化学および物理化学の履修が望ましい.

目標

1.実用化されている高機能性材料の理論的バックグラウンドを理解する.
2.錯体化学の基礎概念を修得する.

計画

1.錯体の基礎
2.結晶場理論
3.錯体の電子配置と物性
4.錯体の安定度
5.前半総括及び試験1
6.分子軌道法と群論
7.配位子場理論
8.電子スペクトル
9.錯体の反応
10.有機金属化合物
11.試験2
12.研究発表・プレゼンテーション
13. 〃
14. 〃
15. 〃
16. 〃

評価

試験1および2を50点,講義中の演習および宿題を30点,プレゼンテーションを20点とし,合計60点以上を獲得した者を合格とする.

JABEE関連

本学科教育目標(A:○),(B:◎)に対応する.

対象学生

開講コース学生のみ履修可能

教科書

三吉克彦著「はじめて学ぶ大学の無機化学」化学同人

コットン•ウィルキンソン•ガウス著,中原訳 「基礎無機化学」培風館

参考資料

合原眞ら著「無機化学演習」三共出版

木田茂夫著「無機化学」裳華房

シュライバー著,玉虫伶太ら訳「無機化学(上,下)」東京化学同人

連絡先

倉科(化学棟516号室, 088-656-7418, kurasina@chem.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 水曜日17:00~18:00

備考

計算機を用意しておくこと.