2008年度 人間·自然環境研究科 修士課程 人間環境専攻·自然環境専攻 研究科共通科目 現代科学基礎領域 — 1年(前期), 2年(前期)

自然環境基礎論I

教授・村田 明広, 教授・石田 啓祐, 講師・沼子 千弥, 准教授・西山 賢一

2単位

目的

四国の自然環境を地形学的·地質学的に理解し,その構成岩石·鉱物·地層·古生物の特性について説明できる.

概要

四国の自然環境,地質,岩石,鉱物等に関して,それぞれの教員がテーマを設定し講義する.主なテーマとしては,(1)高レベル放射性廃棄物の地層処分を四国で行うことは可能か,2)西南日本の地質とくに付加体および関連堆積相の層序と古生物情報,(3)鉱物や固体物質の特性とそれらに対するX線分析法の意義,(4)岩石の表層風化帯の形成プロセスに基づく土砂災害の特徴と予測,などである.

キーワード

四国,自然環境,災害地質学,地層処分,堆積相と海洋プレート層序,古環境

注意

野外観察を行うことがあります.

目標

1.四国の自然環境や地質·岩石·鉱物·化石に関して理解し,第三者に対して説明ができるようになる.

計画

1.高レベル放射性廃棄物の地層処分
2.諸外国の地層処分の例
3.地層処分と活断層・活火山
4.四国は地層処分地として適しているか?
5.西南日本の中·古生代付加体と関連堆積相
6.四国の堆積相の層序概要
7.中·古生代遠洋性堆積物の生物相と生層序
8.中·古生代陸棚-前弧海盆堆積物の生物相と生層序
9.岩石を構成する鉱物の同定法
10.結晶へのX線回折の活用
11.非晶質物質とX線分光法
12.地球表層物質への非破壊状態分析の応用
13.岩石の表層風化帯の形成プロセス
14.塩類風化とスレーキングによる岩石物性変化
15.土砂災害の種類と特徴
16.土砂災害の予知·予測へ向けた研究例

評価

受講の積極性,レポート等で判断する.

再評価

しない.

教科書

特に指定しない

参考資料

参考書を各授業で紹介する.

連絡先

村田(総合科学部3号館2S03, 088-656-7242, murata@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日12時00分∼13時00分
石田(総合科学部3号館2階南2S04, 088-656-7243, ishidak@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日 12時∼13時
沼子(3202-2, 088-656-7265, numako@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 木曜日 12時∼13時
西山(総科3号館2S05, 088-656-7239, nisiyama@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日12時∼13時

備考

隔年(奇数年)開講.本年度(2008年度)は開講しません.