2008年度 医学部 栄養学科 学部課程 栄養学科 — [選択]

食品学実験 Ⅱ

Exercise for Food Analyses II

准教授・山西 倫太郎, 助教・室田 佳恵子, 助教・河合 慶親

2単位

目的

食品に含まれるタンパク質と微量栄養成分の含量を定量する実験を中心に,食品分析に必要な基礎的知識と技術を習得する.

概要

食品学実験Ⅱでは,実際に食される食品素材を題材に,食品学実験 I に引き続いてタンパク質に関するより詳しい定量/定性分析を行い,さらに微量成分であるビタミン/ミネラルの定量を行う.また,食品の機能性や食品の貯蔵加工における成分変化についても分析する.

キーワード

食品分析

注意

正当な理由のない欠席・遅刻及びレポートの提出遅れは,減点材料として成績の算出に加味される.

目標

1.食品素材を化学的に「見る」力・「取り扱う」力を身につける.

計画

1.食品中に含まれるタンパク質の定量/定性
  • 食品中に含まれている特定のタンパク質を単離精製を行う.また,食品中のタンパク質について定量・アミノ酸分析を行う.
2.食品中に含まれるビタミンの定量
  • 水溶性ビタミンであるビタミンB1■と,脂溶性ビタミンであるカロテン(プロビタミンA)について,食品中の含有量を測定する.
3.食品中に含まれるミネラルの定量
  • 食品中に含まれる鉄,カルシウム,マグネシウムの定量を行う.
4.食品の機能性
  • 食品の持つ機能の中で,老化防止ほか様々な面で注目されている抗酸化力を測定する.
5.食品の貯蔵加工における成分変化
  • 好適な環境下で保存された油脂,劣悪な条件で保存された油脂,ならびに使用済みの油脂について,ヨウ素価及び油脂酸化の指標であるTBARS値を調べる.
6.調理による食品成分の変化
  • 各種調理条件における,ビタミンC量の変化を測定する.

教科書

実験書は,自製したものを用いる.

連絡先

山西 倫太郎 E-mail: rintaro@nutr.med.tokushima-u.ac.jp,Tel: 088-633-9366 307号室
オフィスアワー: 水曜日 16時∼17時