準備編

• はじめに
  
  • 本解説書について
    本解説書ではEdbClientの使い方を解説します．
    本解説書は9つの章に分かれており（下記の各章の説明参照），第１章から順に読み進めることで，EdbClientの起動方法・使い方が理解できるように作成しています．
    EdbClientを使用したことがあり，起動方法などが分かっている方は，第４章のEdbClientの使い方や第５章の教員業績評価シートから御覧になってください．
    なお，本解説書は Windows, Internet Explorer をお使いの方向けとなっておりますので．ご注意ください．
    入力ができない，または操作がうまく行かないときの照会先は，評価情報分析センター（常三島内線：8964）になります．
    
    • 各章の説明
      
      第１章 ［準備編］

      ・・・本章です．EdbClientについての説明と，使用する前に整えておかなければならない動作環境について説明しています．
      
      

      第２章 ［起動方法］

      ・・・EdbClientの起動方法を説明しています．
      
      

      第３章 ［各ウィンドウについて］

      ・・・EdbClientで使用するウィンドウの名称・役割とメニューやシートの操作方法を説明しています．
      
      

      第４章 ［EdbClientの使い方］

      ・・・EdbClientを使用しての情報の閲覧や登録方法を説明しています．
      
      

      第５章 ［教員業績評価シート］

      ・・・教員業績評価シートプログラムの使い方について説明しています．
      
      

      第６章 ［応用編］

      ・・・EdbClientをさらに活用した使い方について説明しています．
      
      

      第７章 ［困ったときは　Q&A］

      ・・・EdbClientを使うとき，よくある質問をまとめています．
      
      

      第８章 ［用語集］

      ・・・本解説書で使用している用語についての用語集です．
      
      

      第９章 ［索引］

      ・・・索引です.
      

  • EdbClientについて
    EdbClientとはどんなものかということについて説明します．
    
    • EdbClientとは
      プログラミング言語Javaを利用して作成された，EDBアクセスプログラムです．
      EdbClientはPC上で動作することで，ユーザの操作，入力した内容に対して即時に応答することができる他，PC上に情報を一時的に保存したり，Drag&DropなどWWWブラウザでは複雑な手順が簡単に操作できるように工夫されています．
      
    • WWWインタフェース（EDB）との違い
      EDBの登録情報はWWWブラウザによりEDBのサーバにアクセスする従来の方法を用いて閲覧，修正が可能ですが，WWWブラウザによるサーバへのアクセスは根本的にブラウザの表示しているウィンドウやブラウザの動作状態をサーバで把握することができませんので，複雑な処理を行うことができません．
      これに対して，EdbClientはPC上で動作するプログラムでありユーザインタフェースの部分と処理の部分を同じプログラムで把握することができるため，より複雑な処理が可能となります．
      また，記述された情報の適切さをいちいちサーバにデータを送信して確認しなくもよくなり，バックグランドで候補となる情報のリストをサーバから取り寄せたりすることもでき，ユーザの操作性を向上させる工夫も採り入れています．
      
    • EdbClientを使うメリット
      EdbClientを利用するメリットは，ユーザインタフェースにおいては，Drag&Drop等のマウス操作を利用して情報の参照，移動，並び変えなど行うことができるほか，ローカルファイルに情報を一時的に保存したり，ファイルの内容を取り込んで登録情報を作成したりすることができます．
      
    • 業績評価シートプログラムとの関連
      業績評価シートプログラムはEdbClientに一つのモジュールとして組み込まれました．
      
  • EdbClientとEDBサーバの関係
    
    • EdbClientとEDBデータベースサーバの関係図
      
      
    • EDBサーバへのネットワーク接続
      EdbClientは起動とともにEDBサーバに接続します．この接続によりEdbClientが動作するために必要な情報をEDBサーバより取得しますので，この接続を省略することはできません．
      接続はEDBサーバ側で運用されているEDB/Gateのサービスエリアに限定されますので， 起動時(EDBサーバへの接続)の認証方法によってEdbClientを利用できるPCの接続されているネットワークが変化します．なお，EdbClientはデフォルトでユーザに認証を求めますので，利用するためにはEDBのアカウントが必要です．
      (補足) EDB/Gateについての詳しい説明につきましては、EDB/Gateを参考にしてください。
      
      

      (認証無し)	学内(150.59.0.0/16)からの接続に限定されます
      EDBのパスフレーズによる認証
      EDB/PKI発行の個人証明書による認証	ワールドワイド(0.0.0.0/0)に接続が許可されます

    • ポートについて
      EdbClient は通常のWWWへのアクセス(TCP/80)以外に, TCP(ポート番号: 44443 or 44080)通信を行います． したがって，EdbClient を動作させるPC から EDBサーバの運用されているネットワーク(150.59.230.0/24)に対してポート番号(44443 or 44080)のTCP接続が許可されていなければなりません．通常のネットワーク設定，すなわちPCをグローバルIPアドレスでキャンパス情報ネットワーク(研究用ネットワーク)に接続している場合には，このTCP接続は一般に許可されています．下の表を参考にプライベートネットワークルータやファイアウォールのポートフィルタリング設定を修正してください．
      なお，逆方向，すなわちEDBサーバからEdbClientに対して何らかの接続を開始することはありません．
      
      

      接続元(クライアントPC)		接続先(EDBサーバ)
      IPアドレス	ポート	IPアドレス	ポート
      EdbClientを利用するPCのIPアドレス	動的に割り当て	150.59.230.0/24	44443
      			44080

• EdbClientを使用する前に
  本節では，EdbClientを起動させるために必要な手順を説明します．
  なお，本節の手順は OS が Windows で, ブラウザが Internet Explorer をお使いの方向けです．
  その他の環境をご使用の方や詳細な解説を望まれる方は，詳細解説版ページをご参照ください．
  また，学外のネットワークから実行される場合についても詳細解説版ページを参考にしてください．
  EdbClientは，EdbClient (Java-based client program for EDB) の一部として実行されます．
  したがって，EdbClient の起動には Java の実行環境である JRE と，Java Web Start が必要となります．
  本節ではJREとJava Web Startの設定について説明しますが，JRE および Java Web Start の設定済みの方は EdbClientを起動し，EdbClientの使い方にお進み下さい．
  %(補足) JNLP(Java Network Launching Protocol) ファイル(EdbCL.jnlp)を保存し，ローカルファイルから EdbClient を実行することもできます．
  
  
  • 必要な動作環境
    EdbClientを使用するために，まずはパソコンの環境を整えておかなければなりません．
    
    • JREのバージョン1.5以上のインストール．
      
    • Java Web Start の動作確認．
      
    以上2点が完了させてください．
    EdbClientはJavaというプログラミング言語で記述されています．
    Javaで記述されたプログラムを実行するには，Java Runtime Environment (JRE)というプログラム実行環境をコンピュータにインストールする必要があります．
    EdbClientの場合，JREバージョン1.5以上がインストールされていることと，Java Web Start の動作確認を完了しておくことが必要になります．
    (補足) 教員業績評価シートプログラムの実行に必要な環境と同じですので，教員業績評価シートプログラムが動作したコンピュータであれば，再度インストール作業をする必要はありません．
    
    これらのインストールが完了していれば，様々なOSでEdbClientを実行することが可能です．
    
    
  • JREのインストール
    ここではパソコンにJREがインストールされていない場合や，バージョンが1.5以上でない場合のインストールの方法とJava Web Start の動作確認の方法を説明します．
    
    • JREのバージョンチェック
      JREが既にインストールされている場合は，以下のリンク先のテストページでインストールされている JRE のバージョンを確認します．
      
      • Java 仮想マシン (JVM) のテストページ
        
      EdbClientは，JRE Version 1.5 以上で動作します．
      
    • JREのダウンロードとインストール
      JRE がインストールされていない場合や，バージョンが 1.5 以上でない場合は，以下のリンク先の指示に従い JRE をインストールしてください．
      
      • 自動ダウンロードおよびインストール (Internet Explorer)
        
    • Java Web Start
      JREをインストールすると，Java Web Startが同時にインストールされます．
      Java Web StartはWWWのリンクからJavaプログラムを簡便な手続きで起動するためのインタフェースプログラムであり，EdbClientもこれを利用して起動を行ないます．
      JREのインストールが正常に終了すれば，Java Web Startが自動的に利用できる状態になりますが，一応
      こちらのページを参照してJava Web Start の設定および動作確認を行なって下さい．
      
  • ネットワーク接続環境
    EdbClientでは，EDBから情報を参照するために，EDBサーバに対してネットワーク接続を行います．
    サーバへの接続はインターネットの標準プロトコルであるTCPを用いて接続を行いますので，コンピュータには特別の設定は必要ありません．
    ただし，コンピュータにインストールされたセキュリティプログラムや途中のプライベートネットワークルータの設定などによりネットワーク接続が禁止されている場合には，サーバへの接続ができないため，EdbClientは正常に動作することができません．
    

EDB working group  <> 2006年03月15日